08年5月30日 | プロ用電動工具を使って日曜大工をしよう!! 後編 | ||||||||||||
ゲスト:山崎樹範、石田靖、ガダルカナル・タカ(進行)、岩原和央(解説・実演)、安斎肇、朝山隆(木工指導) | |||||||||||||
いきなりタモリが見覚えのある作業着で登場。何かと思えば先週の続きだ。あくまでメインは椅子づくり、と山崎はゴネるのだが、マキタのすばらしい電動工具を使えば山崎のしょぼいデザインでは30分持ちそうにない。そこで、椅子をつくりつつ電動工具をさらに見ていこう、ということに。 今週最初に見る工具は高圧エア釘打。先週のオートパックスクリュードライバみたいなもので、エアーで釘を連打できる。コンクリートにも打ち込めるという強力さだ。高圧エアタッカはステープラー(いわゆるホッチキス)の巨大版で、壁などに薄いものを貼り付けるときに使用。ガス式鋲打機はやはり先の二つと同様に圧力で鋲をコンクリートへ打ち付ける工具。旧来火薬を使っていたものがガス燃料と空気の混合物の爆発でよいらしく、音もだいぶ静かになったのだという。 というところで番組をあっさり終わろうとしたのだが、山崎が相変わらず椅子椅子うるさい。そこへ安斎が乱入、様相が一変する。安斎が作ろうと訴えかけたのはやっつけ仕事のまま10年以上使用していた空耳アワー用のテーブル。マキタの工具がいろいろな場面で使えそうとあって山崎も諦め、朝山の指導の下、マキタの電動工具で空耳テーブルを作ることになった。 テーブルの材料はラジアータパイン材。まずは充電式ジグソーで天板を円形に切り出す。タモリをはじめ、安斎や山崎も挑戦。石田はマキタをほめちぎってポイントを稼いでいた。山崎は少し残してしまったが、ジグソーを駆使して細くカットすることに成功。続いて脚というか軸に相当する板2枚に切り込みを入れ、両者を組み合わせる作業。スライドマルノコで2本切り込みを入れ、その間をジグソーで落とすことで切り込み作成。余った部分は少しずつジグソーで切り落とす。大事な作業だからか、普段は真っ先にやりたがるタモリも他のメンバーに回そうとするので、仕方なく安斎が挑戦。続いて山崎も嫌々ながらやっていくが、怒られるのを恐れるがゆえの思い切りのなさにいろいろ言われ放題。そうこうしながらも一通り削り落とすが、一同慎重になりすぎたあまり板がうまく合わなかったため、再度ジグソーで調整。ここでタモリが若干割ってしまうが、それもかえってよかったのか、今度はぴったり合った。 次は天板の余分な部分をランダムオービットサンダで削り落とす。ここではタモリが慣れた手付きを披露。天板と脚をつなぐダボ穴は山崎が開ける。大胆さが出てきて、「きょう一日でだいぶ成長してきた」と言わしめた。ダボを差し込み脚と天板のドッキングも無事完了。仕上げとしてトリマで天板の面取りを行う。ここでも山崎が大活躍し、それを受けてタモリが防塵ミニサンダで表面仕上げを行って完成した。 最後は完成したテーブルに安斎が絵を入れる。絵を入れないほうがいいのでは、と言われつつも、いつもテーブルの上に置いているオブジェ位置をバミって、そこに顔を描いていった。耳も描いたら耳がはみ出ることになってしまったが、そのあたりはらしいというか何というか。テーブルは次回から(実際は今回から)使うとのこと。で、山崎の椅子は最後まで作られなかったわけだが、「椅子はできなかったけどもっと大事なものをもらった」んだと。 まさかの2週連続企画に面食らった。前週に前振りなしで前後編企画をやったのははじめてではなかろうか? 何も作らず終了かと思ったら実際にも作っているし、こういう形態は新鮮。この回だけ見ると、工具紹介がやっつけで、やる意味あるのか?という気になるだろうが、先週から見ているとセットでちょうどバランスのとれた時間構成になっているように思う。山崎の椅子が作られそうで結局作られないのもよかった。後半はほとんどタモリと山崎しか働いてないが、大胆さのない山崎がだんだんと成長していくという想定外のドラマが、単純な工程に彩りを添え、結果的によかったかと。それにしても、空耳テーブルってあんなやっつけで長いこと使ってたんだな。最近貼ったガムテープも見られなかったし、どれだけ補修せずに使ってるんだよという風に感じてしまう。 空耳アワーの結果 さっそく新しいテーブルを使用して芸能人連で見る。箱馬に座って見たのだが、山崎は空耳テーブル作成の今回も、箱馬づくりの回も、ソラミミかきづくりの回も参加していたのだと。言われてみれば…。タカがやたら評価を上げようとしていたが、タモリはそんな声に惑わされることなく冷徹な判断を下していた。
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