07年3月2日 | 視聴者の知らないものシリーズ@ テレビ業界の屋台骨「箱馬」を作ろう! | ||||||||||||
ゲスト:マギー(進行)、六角精児、山崎樹範、山田一郎、神戸誠一 | |||||||||||||
タモリ倶楽部用の箱馬が壊れたので、作ってくれとの発注が来た。今回は小劇団出身(所属している者もいるが)の3人と一緒に箱馬をつくる。この箱馬、テレ朝内では常に300ものストックがあり、たとえばミュージックステーションで1回に120個、さらに平台(箱馬を足場に、その上に乗せる台)を80枚使うのだという。平台は何種類かあるが、箱馬は2種類のみ。今回は小さいほうの規格でつくる模様。 箱馬を作る前に、大道具の苦労を詠む大道具川柳大会を開催。小劇場ならではの苦労や悲哀もあるようで、大道具がまともにできない者は釘拾いをするしかないとか、それすらできないと立ち回るフリをするしかないとか、大道具が上手い人は大道具に落ち着いてしまうとか、30kgの平台をひとりで運べないと笑われるとか、工作が上手くないので打った釘を全部後輩に打ち直されたとか、固定できてなかったセットが本番中に崩れたとか、背が低いと箱馬に乗るとか、そういう話がなされた。関連して平台の持ち方講座や釘の打ち方(と抜き方)講座、「華麗なる箱馬一族」なる三文芝居も随所に織り込まれた。 川柳で押し切っても良さそうだが、番組も半ばを過ぎてからようやく箱馬づくり。一枚の板から寸法を取り切断するところから。切断は卓上丸の子で危険なので山田にやってもらい、一足飛びに板材の面取りへ。面取り用のカンナで削る。面取りが済んだらもう組み立て。釘を打つ。板の裏表に気をつけながら外枠→中央板→面取り板打ち付け→木片打ち付けと流れていく。こうした作業にありがちなみんな黙るパターンになり、山崎が独り気を遣っていろいろと喋っていた。 釘打ちが終わり、形になったところで山田の評価が。マギーは多少板ズレや釘の出ているところはあるがまあまあ。六角は板の表裏を間違って低評価。タモリはさすが小器用なところを見せたが一ヶ所釘が出たところが残念。山崎は板の表裏を間違えたうえに釘が出てボロボロ、打つべきところに釘を打っていないという有様だった。最後は番組ロゴと名前を吹き付けて完成。「愛着湧くなあ」とか持ち帰りの話が出ていたが、番組のために作るんじゃなかったのか(笑)。 何とも地味な面子で地味なことをするなあというのが第一印象だが、箱馬というテーマにゆかりの深い小劇団出身者で固めたというのはこの番組には珍しいことで、評価していいだろう。川柳で「大道具ができないので大道具にならずに役者になった」という主旨の発言があったが、大道具作業の練習や出来形の箱馬を見る限りその発言はホントのよう。六角も「初めて作った木工」と言ってたし。特に山崎のヒドい出来はソラミミかきの時を思い出させ、今後も松澤一之に代わる不器用キャラとしてモノを作る企画に呼ばれることになるかも。本人は不本意だろうけど…。 空耳アワーの結果 実はNASは舞台美術をやりたいがために結成したのだとか。しかしセットの関係で舞台上のホコリが一気に客席に雪崩れ込むという失敗を犯したらしい。また、某フュージョンバンドのキーボーディストが京急企画に呼ばれなかったことにいたくご立腹とのこと。
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