09年2月27日 | 桃栗3年崖10万年 国分寺崖線をゆく!! | ||||||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、江川達也、アンガールズ、芳賀啓(解説) | |||||||||||||
立川市から大田区までのおよそ30kmにわたり、崖の連なり・国分寺崖線が存在する。多摩川が左岸を削ってできた河岸段丘であり、成城周辺も、一見そうではないものの、実は崖線上にある。そこへ現れたのが高低差に目のない江川、ほか一行。ということで今回は世田谷周辺の崖線を調査して、ダイナミックな高低差を存分に堪能する。 起点は成城学園そば、成城三丁目緑地。アンガールズは崖の楽しみ方がいまいちわかっていない様子だが、タモリらによれば一見平坦に見える土地が少し行くとズドーンと低くなっているのがいいのだとか。タモリなど、初めての上京の際に沼田の河岸段丘を訪れたというのだから折り紙つきだ。さて緑地内の一気の傾斜を下ると、そこには湧水のある段丘崖・ハケが広がっていた。さらに下って下りきったところにも湧水ポイントが。崖が立川ローム層、武蔵野ローム層、武蔵野礫層と重なっており、礫層から地下水が浸み出しているようだ。 続いて仙川沿い、岡本三丁目へ。公道ではあるものの、非常に急峻な坂道があった。歩道が階段になっているほど急(斜度12度)で、天気が良ければ坂の先にちょうど富士山が見えるという富士見坂だ。実際、坂を上って振り返るとその先には富士がはっきり。次は二子玉川と第三京浜の間の野毛三丁目にある堤防。河岸段丘が長く伸びているのがはっきり見えるスポットだ。そこから崖線へ近づくと小さな段差が。アンガールズや乾にはその意味がわからない段差だがきちんと意味があり、かつては明神池(さらにその前は川筋)だったとのことだ。 明神池には神がいるとの言い伝えがあるが、付近を歩くと案の定龍神様を祀る祠が出現。明神池を埋め立てた後に火災が発生するようになった折、土地の老人の夢枕に自分を祀るようにと明神様が告げたことからできた祠なのだそうだ。話がだんだん脇道に逸れてきて、アンガールズなどは早く次の崖へと急かすが、それに対してタモリは「最初の目的を忘れることが目的」などと主張した。 一行は等々力駅近くのスポットへ。ここは谷沢川が流下する際にできた等々力渓谷で、都の指定名勝にもなっている見事な渓谷。谷沢川が流れて九品仏川へ合流した際に、傾斜の関係で九品仏川の水を奪うという河川争奪が起きたということがよくわかるスポットだ。崖線を掘り込む形で道の両側が崖、という状態になっている。最大の見どころは不動滝。崖のさまざまな箇所から、けっこうな水量で水が出ていた。これを見ながら一同感慨に浸って終了。 ずいぶん短い間に江川の地形企画第2弾となったが、今回はメンバーがやわらかくなり良くなった印象。最後の等々力渓谷はちょっと行ってみたい。前回のおぎやはぎの立場をアンガールズが担っているわけだが、「崖っぷち芸人」などと言われながらも「景色が違って見える」など、比較的積極的に楽しもうとしていたし好感。この手の企画についてはおぎやよりアンガに軍配が上がるといったところか。乾ちゃんがこの手の企画に関わる意図がよく見えない(敢えて彼女というカードを切る必要がないのでは)が、江川にあまり喋らせないように、ということなのだろうか。これにより、江川がさして目立たなくなり、バランスが良くなった気はする。芳賀は変わらずいい感じ、今後も彼と江川を軸としたメンバーでシリーズ化していくのだろうか? 空耳アワーの結果
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