08年1月18日 飛行機を知るにはまず管制室から 航空保安大学校にテイクオフ!!
ゲスト:山田五郎、板尾創路(クイズ進行)、松井康真(進行)、久保進、田中島一仁、航空保安大学校学生
鉄道ネタの多いこの番組だが、今回は珍しく航空ネタ。戦闘機好きの山田、相変わらずまるで興味のない板尾、何にでも対応するタモリを迎えたのは航空マニアの松井。今回は彼の持ち込みだそうで、航空管制官を養成する唯一の教育機関であるところの航空保安大学校に潜入。航空管制の世界を覗く。

まずは松井が自らのマニアぶりを披露。とくに模型に造詣が深いようで、飛行機模型をつくるために系列局のコネを利用して情報を集めたり、手に入らないロゴはフォントをダウンロードして自作のシールを貼ったり、仕上げも丹念にやったりと、普段のニュースと全く違う姿にタモリも呆れたようす。板尾が痺れを切らして早く行こうというほど、語りだしたら止まらない松井だった。

本題の保安大学校で最初に訪れたのは飛行場管制実習室。実習室を大きく占めているのはいくつもの航路を電球でつないだやたらアナログな模型で、タモリらの予想を裏切る形になったが、これはこれで各航空機の動きを見ながら管制室から指示が出せるということで意味のあるもののようだ。実習は管制官役とパイロット役に分かれ、管制官側が無線で離着陸の管制指示を与え、パイロット側が指示の通りに行動する。管制官は3人一組で、滑走路の管制にあたるローカルコントロール(これが花形)、滑走路以外の地上の移動を管制するグランドコントロール、情報の連絡・調整を行うコーディネーターから成る。指示はすべて英語。なぜかピコピコハンマーやハリセンが置かれているが、これは後輩をシゴいてくれという卒業生から教官への贈り物なのだそう。

管制官を目指す学生たちの声も聞く。映画「グランド・コントロール」がきっかけでこの世界に飛び込んだとか、友達に誘われて入った(誘った友達は落ちる王道パターン)、鉄道も飛行機も好きだが鉄道は趣味にしたくてこちらを選択した、とさまざまな背景だ。鉄道好きの学生とは飛行機も鉄道も見えるスポットについて話をしたが、タモリは大人げないことにホシザキの回で興奮したスポットを持ち出して得意そうだった。

次に訪れたのはターミナルレーダー実習室。レーダーをはじめとする計器類が壁一面にびっしりで、板尾以外は早くも興奮気味。ここでの実習は、飛行場から約90km以内の空域を管制するもの。飛行場に近づいてくる航空機をどのような順番で滑走路に入れるのか、瞬時の判断が問われる。だというのに基本的な指示を学んだだけで、いきなりタモリが挑戦することに。船で多少レーダーには慣れているとはいえ、カンペも見ずにずいずいこなすタモリに板尾は感嘆を通り越して呆れ気味。山に激突しそうな航空機が出てきても素早い判断で危険を回避。見事な管制ぶりだった。続いて挑戦するのは板尾だが、適当な管制のおかげで二機が立て続けに滑走路に進入する事態を生んでしまった。

最後は「QUIZ マニアがテイクオフ!!」と題して、航空保安大学校を代表するマニア3名(各々趣味に応じてニックネームを名付けられた。無線と戦闘機と写真)と松井(ニックネームはアナウンサー)とが真のマニアの称号を得るためクイズに挑戦。答えがわかったら飛行機模型を擬音付きで離陸させるという早押し問題だ。タモリと山田は解説の立場。問題は「YS-11のエンジンを作ったメーカーは?」(こたえ:ロールス・ロイス社)、「スウェーデン空軍の戦闘機サーブ37のニックネームは?」(ビゲン)、「東京タワーがある区は?」(大田区と港区。羽田空港のローカルコントロールを航空無線でトウキョウタワーと呼ぶ)の3問。当然最終問題さえ当たれば優勝というやつで、最終問題を当てた写真が優勝した。賞品は航空歌謡レコードの詰め合わせ(テレサ・テン「空港」、ちあきなおみ「夜間飛行」、中森明菜「北ウイング」)。

ただ、この航空保安大学校、4月には大阪のりんくうタウンに移転するとのことだ。


飛行機といえばまず竹山!と真っ先に思い浮かぶわけだが、竹山がいないというのはどういうことだ。松井とマニア枠でバッティングするのを考慮したのだろうか? 最近の貢献度を見るに、ここらでおいしい思いをさせてあげてもよいだろうに。松井のマニアぶりはけっこうなもののようで、最初の模型の話では狂気すら感じた。それでいて、冷静さを失わずに進行はするのだからたいしたもの。40も半ばになった大人ともなると当然か(じゃあ電車クラブはどうなる、というのは置いといて)。今回は教官や学生がどうこうというより、そそる設備にやられた回で、とくに航路の模型も、ターミナルレーダーもいずれもよかった。面白そう。実習となると面白いでは済まないのだが、それを初体験で見事にやってのけるタモリは久々に小器用なところを披露した感じ。さすが。対して板尾のやる気のなさ、これはこれでよくて、バランスがいいメンバーだったと思う。

空耳アワーの結果

ミュージシャン 曲名 賞品
アンスラックスフュエルド手ぬぐい
モンティ・パイソンブライト・サイド・オブ・ライフ手ぬぐい
ビョークアイヴ・シーン・イット・オール手ぬぐい

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