07年9月14日 | 納涼! ミクロホラー大賞!! | ||||||||||||
ゲスト:やくみつる、五月女ケイ子、渡辺祐(進行)、阿達直樹(解説) | |||||||||||||
ロケ日はまだ暑く、蝉の声も聞こえるくらい。そんなときはぐっと涼しくなる企画で一本、ということで心霊企画、ではなく、電子顕微鏡を使って肉眼では見ることのできない世界を見よう、というのが今回の企画。「グロテスクで身の毛もよだつ恐怖の世界」を表現するフレーズと結びつけて観察する。 まずは「戦慄! 地獄の咆哮」。イエバエの口器がその正体。「恐怖! 死神の墓標」は秋刀魚の内臓に寄生するラジノリンクス。人間に害はないものの、どの秋刀魚にもほぼ必ず入っているそうで、「知らないほうがいい知識もある」と言わしめた。「震撼! 非情の牙」はウロコアリ。「怪奇! 深海の紋章」はマダコの歯舌。実際に食べてみた。「猟奇! 闇に光る八つの目」はハエトリグモの頭。独創的な五種の毛を持つのも特徴的だ。「妖艶! パックリモンスター」はシクラメンの気孔。写真を「縦にしなかったのが良識」と言われた。「戦慄! 星型エイリアン」はウツギの星状毛。「恐怖! 晩秋の鎮魂歌」は鈴虫の羽根。 「震撼! フライング・ハニー・トラップ」は蜜蜂の眼に花粉がひっかかっているところ。このへんからキャッチフレーズがいいかげんになってくる。眼が汚れるのを防ぐためにとがった毛が生えているとのこと。「怪奇! 無数のクレーター」はクワガタの幼虫の肢。突起をこすり合わせて音を出し、自分の位置を知らせるらしい。これに伴い、阿達のクワガタ標本コレクションも見たが、フリップの改行が誤っているというハプニングがあった。「驚愕! 吸盤地獄の激しい吸いつき」はゲンゴロウの前足。「猟奇! 魚の餌食」はミミズの体毛。体毛で歩くらしい。阿達はミミズは得意ではないようだが…。 最後は一番恐かったものを見てお別れ、ということになったが、恐かったものがとくにない。そこで阿達のオススメであるハエトリグモの頭を見て終わった。 電子顕微鏡はかなり高価なようで阿達すら持っていない(所有者に使わせてもらっている)代物らしいが、その難易度の割にはインパクトが薄い。その分(?)雰囲気作りは凝っていて、ウルトラQ風に渦を巻かせて映したり、絶叫のSEを入れたりして「作りこんでるな〜」と言われていた。エンディングで恐いものがないとなったように、納涼というにはどうかというラインナップだが、少々グロテスクなところはあるので、食事中に見るには向かないかもしれない。食卓の秋刀魚を見て「これがラジノリンクスか」と思いながら食えるようになったのは収穫か。阿達の純朴そうなキャラクターは好感。下ネタに照れながら反応するところは和む。などなどあるが、今回は何といってもタモリの名言「苦情は受け付けない。それによって反省することもなければ、番組を変更することもない」がいい。番組のいいかげんな姿勢を象徴するようでいい。ただ、去年お蔵になったエレベーター企画はどうなんだとも言いたくなるけど。ところでロケ地は先週と一緒じゃないか? 先週はロケ地表示なしだったけど、蝉の鳴き方とか緑の具合とか、そっくりのように思える。部屋は違うのだけど。 空耳アワーの結果 タモリ、「言われてみればたしきゃに」と噛んだ。
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