07年2月2日 | 歴史の裏道を行く(第一回) 江戸市中引廻し | ||||||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、やくみつる、江川達也、阿南愛(解説)、マーティ・フリードマン(空耳のみ) | |||||||||||||
江戸時代の刑罰のひとつに市中引廻しがある。いまの東京で言うなら23区ほぼ全域をぐるりと周るコースで、その行程は25kmにも及ぶ。今回はそのコースをたどってゆくのだが、古地図頼みでは道の特定が難しい。そこで何とヤフーの協力を得て、古地図情報満載の特集ページを参照しながら進むことになった。形から入るこの番組のこと、引廻される罪人もやくと江川の2人を揃えてきた。ただ、解説のはずの阿南が方向音痴だと言うので罪人が地図を見ながら道を探ってゆくことに。 スタートは実際の出発点にあたる伝馬町牢屋敷跡。すぐ大通りに出ることになり、安っぽい馬を首から提げた白装束の罪人2人は恥ずかしそう。タモリはタモリで25kmを歩くのか不安がっているが、ともかくも歩く。小伝馬町からかつて問屋街があった大伝馬町、堀の船着場が多かった小舟町へと歩いていく。小舟町の交差点付近は地形が変わっており、渡るべき江戸橋も多少動いているため、やむなく現在の江戸橋を渡り日本橋方面へ移動する。首都高江戸橋入口の下をくぐると烏の鳴き声が。引廻しの本来の意味合いも相俟って情緒が膨らむ。ほどなく日本橋に到着。当時は最も人が集まるところだっただけではなく、晒し場でもあったため、ここで記念撮影。 日本橋からはツアーオプションとなるバスで快適に引廻される。永代通りから与力の住まいが多かった八丁堀を通って銀座へ。札の辻までまっすぐ進んでから折り返し江戸城方面へ向かう。赤坂を抜け外堀通りを通り四ッ谷へ。途中、タモリの披露した豆知識がヤフー特集ページにも載っていたなんてことも。豆知識といえば、市中引廻しは死罪に付加される重い刑罰で、幟旗持ち、捨札持ち、槍持ち、同心ら50〜60名が周りを固める一大イベントだったということや、八百屋お七、鼠小僧次郎吉のような引廻された囚人も紹介されていた。 市谷までやってきて再び徒歩に。浄瑠璃坂を上ったところでおよそ行程の半分だが、日もとっぷり暮れてひとまず終了の構え。しかしタモリは個人的に引き続きツアーを続行。小伝馬町まで戻ってきた…のだろうか? 罪人を無理して設定する必要はないように感じたが、普段したり顔で話す人が辱めを受ける様はなかなかいいし、やくの罪状が「将軍様を挑発した」というのが某ワイドショーの出来事についてであろうことを想像させてくれるのでよしとする。途中からバス、というのはまあ既定路線なんだろうけど、どうせなら番組の枠内で歩けるだけ歩いてほしかった気も。バスで通った主な通りが大通りということで混乱が避けられない、という判断ではあろうけど。古地図ものというか歴史ものというか、こうしたインテリ企画は久しぶりなので何だか新鮮ではあるが、如何せん面子が小粒なのが…。可もなく不可もなしか。 空耳アワーの結果 07年の初収録だというのに安斎が遅刻のため、来週登場のマーティ・フリードマンと。「スムーズだなあ」とタモリも感心。安斎は3本目で登場し、椅子に座る二人の横で正座した。
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