06年10月27日 | アウトドア般若心経 読経上映会 | ||||||||||||
ゲスト:みうらじゅん、渡辺祐(進行)、安斎肇、松下弓月(読経) | |||||||||||||
かねてからみうらじゅんが着手しており番組でも取り上げられたことのある「アウトドア般若心経」がついに完成、全278文字がコンプリートされた。今回はそれを見ながら収集エピソードなどを聞く。そもそものきっかけは、有馬温泉に行ったときの夢枕でのお告げだった(声は井上陽水風)らしい。そのために外に出ることを出家という、写経の写も写真の写であるなどと最初からみうらのペース。 読経は松下によるものだが、みうらが随時ストップをかけて思い出を語るという形で流れる。四文字目「訶」でさっそくストップがかかる。確かに街では見ない文字で、立川の蕎麦屋で発見したとのこと。その後もちゃんこダイニング「若」に関してお告げを受けた話、「異」を長崎で拾ってきた話、静岡で「亦」を取得した話、「滅」を別の宗派の看板から持ってきた話、「智」を上智大から取ってきた話、「恐」を取りに恐山に行き、「怖」はよみうりランドで取った話、「顚」を岐阜まで取りに行ったのにアテが外れ、帰ってきてふと見ると事務所の目の前にあった話、「藐」は長野の崖の名前であるのだが危険極まりなかったため池袋で発見した話、「呪」を兵庫で手に入れた話が出てきた。 他にも多数ある「無」の一文字を「白虎隊 駐車無料」という看板からとっていたり、「鼻」を大人のおもちゃ屋の屋号から引っ張ってきていたり、「亦」が方向だけ変えて二度出てきたりとギャラリーからの突っ込みも多く、しまいにはみうらの方から「心を無にして見てください」と要望が出る始末。 「耨」の取得はその難易度から全体のハイライト。近松門左衛門の戒名に使われているということで大阪まで行ったらしく、しかもその模様はロケVTRとして流れた。カメラ兼ディレクター?との二人旅。尼崎の近松公園へ写真を撮りに行く模様が淡々と放送された。関係者の厚意により卒塔婆を撮影して、あっという間に帰還というだけのVTR。この文字が出てくるあたりは難しい文字が多く、それでいてレインボーマンで使われている箇所であるだけに、みうらはレインボーマンを憎々しく思ったようだ。 そうこう言っているうちに般若心経も無事完読。意外と猥雑なところに仏教が息づいており、六本木のようなところには全くないという非常に綺麗な締めで終了した。 めでたく完成したアウトドア般若心経を鑑賞、でつまらないはずもなく。相変わらずの高値安定ぶりを見せつけることとなった。地味に時の人になった感のあるみうらだけど、やっぱこの人すごいわ。ちゃんとツボをつく発言を連発してくれる。安斎は「三せん運動」を「三ない運動」と言ってしまい、あのときの反省は何だったのだと思ってしまうが、目立ったのはそのときくらいで珍しくほとんど出番なし。勝手に観光協会つながりで呼ばれたのだろうと思うが、ちょっと意外ではあった。気になったのは、(さらっと流されたが)松下がいきなり鈴を叩くのをミスしていることなのだが。やり直さなくていいのかなあ。やり直すも何も、何回も読まされたのだろうからいいんだろうけど。 空耳アワーの結果 やっぱりみんなで鑑賞。松下は小沢健二が好きらしく、安斎がみうらに小沢健二の歌詞を拾っていくことを提唱したら、みうら曰く「渋谷系には仏教は生きていない」とのこと。
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