05年12月2日 今宵ミクロの頂点に! K(菌)-1グランプリ!!
ゲスト:石田靖、勝田和宏(実況)、辧野義己(解説)、川村智子(技術解説)、林正浩、多田泰子、斉藤夕絵、小沢綾子
近年は格闘技界も多種多様なジャンルが存在し、K-1やPRIDEをはじめとしてどんどん細分化が進んでいる。その中でも今回は、極端に細分化した、肉眼では見ることのできない格闘技を観戦する。題してK(菌)-1グランプリ、細菌同士の闘いだ。脇を固める辧野は大便のスペシャリスト、川村は科学映像で名を轟かすアイカムのスタッフだけあってバックアップも強力。

さて一口に細菌同士の闘いといってもなかなか面倒なようで、戦う細菌それぞれに公平に栄養素・生育条件を与え、ともに増殖させて最終的な数を競う、といった感じで行うとのこと。無制限一本勝負で、早い話相手の細菌を駆逐すれば終わり。戦いはどうしても善玉菌対悪玉菌という構成になる。ということで第1試合は乳酸菌 VS 大腸菌。辧野が「これは武器・隠し技を持ってる」とよくわからない解説をしたり、石田がプロレスラーに例えたりしたが、ともかくも開戦。序盤は大腸菌が勢いよく増殖するも、乳酸菌も自らを減らさずじわじわ増殖。大腸菌の勢いを堰き止め、一気に盛り返して勝利した。

とはいえ、今回一気に見たこの映像、一晩かかって撮影したものであるとのこと。これには微速度撮影なる特殊な技術が用いられており、この技術を見るために今回は好中球なる白血球の一種の動きを捉える作業を並行することにした。また、アイカムの撮影技術に関しては、撮るのが大変だったものトップ3も発表された。兎の腸、ショウジョウバエの相撲、骨細胞の再生が特に大変だったのだとか。

第2試合はウェルシュ菌(食中毒の原因菌) VS ビフィズス菌。ウェルシュ菌が個体の大きさや増殖速度にモノを言わせてどんどん押し寄せるが、やはり善玉ビフィズス菌がそれをこらえるという構図。ビフィズス菌は酢酸を出しながらウェルシュ菌を押し戻し、最終的には勝利した。辧野はウェルシュ菌が好きなようで、その意外な不甲斐なさに少々不満の様子だった。第3試合はガッセリ菌(所謂LG21)VS ピロリ菌。これも辧野はどちらかというとピロリ菌を応援していたようだが、ガッセリ菌が勝利。ただ、展開はピロリ菌は動かずにガッセリ菌が増殖してそのまま押し切るというものだった。

さて微速度撮影のほうはというと、好中球がうまく動かず。細胞のコンディションと乾燥気味の環境がよくなかったのだとか。代わりに同じような条件で別撮りしたものを見たが、好中球が誘引物質に向かって動いている様がきちんと確認できた。最後はタモリと石田にアイカムからポストカードのプレゼントがあった。誰に送るかという問題はあれど、両人ともに大喜び。


前回から一転して、やたら地味な企画。地味でしかもあまり面白くない(興味という意味では多少面白くとも、石田の例えをはじめとしてさして笑えるわけではなし)けど、こういう題材を平気で扱うあたりはさすが。すべて善玉菌が勝ってしまうのがつまらん。科学映画用の素材みたいだから当然といえば当然だけど、悪玉菌が勝つところも見たかった。そうすると辧野も喜ぶだろうさ。勝田は出すぎじゃないか。すっかりことしの準レギュラーにして安心して見られるレベルになった。…そういう意味では集中起用もいいのかも。

空耳アワーの結果

安斎、みうらじゅんからピロリ菌を移されたことがあるらしい。

ミュージシャン 曲名 賞品
ボニー・タイラー愛のかげりTシャツ
マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル恋はまぼろし手ぬぐい
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