05年9月30日 あなたの姓名の一番正しい伝え方教えます!
ゲスト:ほんこん、乾貴美子(進行)、山崎樹範、田部井文雄(解説)
電話を通して自分の名前を伝える際は、漢字の説明において多くの困難が伴うもの。そこで今回は、わざわざ漢文学者の田部井を招いて自分の名前の伝え方を考察する。あとからわかることだが、田部井はその立場から、漢字一文字一文字をどう伝えるかということに注視している。

導入もそこそこに、出演者それぞれが普段の自分の名前の伝え方を話し、それに田部井の見解が加わるといった形。蔵野の場合は「蔵」が問題なようで、普段は「大蔵省」とか「祖師ヶ谷大蔵」と言っているよう。田部井によれば、くさかんむりの下に、威力の「威」の中の部分を「臣」に変えたものを入れる、というのがよいのではないかと。乾の場合も「乾坤一擲」などという言葉もあるが、「乾」単独で伝えるには難しいようで。とくに部首として存在しないつくりの部分が厄介で、田部井も「ノ」「一」「乙(あるいはZに近い文字)」と伝えるしかないのでは、という見解を示した。

山崎は姓はともかく、名はそれ自体難読だし、「街路樹の樹」「テスト範囲の範」「小川範子の範」となかなか苦労している感じ。ここでは、「樹」はきへん・「寸」・その間には「豆」の上に「十」を乗せたものと、「範」はたけかんむり・「車」・つくりはふしづくりだが、むしろ「模範の範ですといってわからないような人とは付き合いを止めたほうが」と諦めてるんだか突き放してるんだかわからないあっさりした言い方だ。「名前負けしてる」とのおまけつきで山崎はへこみ気味。タモリはわかりやすいとはいえ、万一通じなかったときは義経を引き合いに出したり、「羊」を変えて「我」を下に、という案が出てきた。

さて、ここで番組スタッフと電話でやりとりして名前を漢字で書き取ってみることに。AD神山敦は「神様」「高尾山」「敦煌」と説明。とくに「敦」はなべぶた・口・子・「枚」のつくりと説明した。カメラマン中嶋清弥は「大中小」「山に鳥」「清(オンエアなし)」「弥生時代(本来は森繁久彌)」と説明。「彌」に関しては「弓」に「雨」みたいなつくり、中は×が4つと説明していた。D齊藤亮は「なべぶたの下にアルファベットのY・Yの左に「刀」・右に反転したもの(オンエアはここまで)」「佐藤」「なべぶた・口・ウの点のないやつ・シュッシュッと足みたいなやつ」と説明。田部井からはわかんむり・片仮名のルのようなもの(ひとあし)、とアドバイス。D新川雅史は「新しい川」「牙・曜の日とヨとヨがないやつ(あるいは優雅)」「歴史」と説明。番組でもおなじみのメンバーもいたので、名前とは関係ないプライベートの突っ込みもあり、笑いが絶えないやりとりとなった。

なお、番組に何度か出演している鴻上尚史・渡辺祐・なぎら健壱の名前も俎上に乗せ、本人の説明を聞いたり会場で議論したり。「史」について議論が出かけたが「そこまで面倒見る必要はない」と田部井に切り捨てられた。

最後はきょうが田部井の誕生日ということで花束贈呈。わけのわからない雰囲気のまま終了。


久々に強力素人が出演、ってこれで実は偉い先生というのが素敵。「名前とは理不尽なものだ」「物知りぶっている人は絶対信用しちゃダメです」などと名言連発。最近よく見られる虚実がないまぜになったタモリの薀蓄もあっさり否定して、タモリをしょげさせるところも良かった。そればかりかツッコミ厳しく、他のメンバーの発言も次々爆発させて「そこここに地雷ありまっせ」とほんこんに言われる始末。でも、本人の意図しないところで緊張を弛緩させるような発言もあって、いいキャラクターだと思う。あとは新川Dとの電話な。以前の空耳での話題が基になっているのだが、乾ちゃんの容赦なく掘り返す発言で素晴しいものになったと思う。

空耳アワーの結果

安斎、「肇」は拝「啓」の上と「筆」の下と話しているらしい。

ミュージシャン 曲名 賞品
NOFXスクリーム・フォー・チェンジ手ぬぐい
ジャングル・ブックOSTバルーズ・ブルース手ぬぐい
システム・オブ・ア・ダウントクシシティー手ぬぐい

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