05年8月26日 食の秘密サークル第1回定例会 「ぶっかけめし食べ尽くし」編
ゲスト:伊集院光(進行)、田山涼成
魚の皮企画ですっかり意気投合した伊集院と田山、山本益博を部長と仰いで食の秘密サークルを結成した。みんな好きなはずだけど人前ではちょっと恥ずかしい…ということをやっていくらしい。今回はその第1回会合ということで、タモリも加わりぶっかけ飯をいただく。しかし山本は姿を見せない。台本にも名前はあるようだが…。

ともあれぶっかけ飯をいただく。はじめは定番、中身については二説あるねこまんま。味噌汁をかけたものをそう呼ぶ者もあれば、鰹節と醤油をかけたものをそう呼ぶ者もあるという。基本的にはメンバー内では味噌汁説が一般的だが、伊集院の妻は鰹節説を主張しているらしい。一応とった全国アンケートからでもはっきりした傾向は読み取れなかった。さてタモリや田山は食べたことのない鰹節で食べ、なかなかに好評。しまいには味噌汁もかけてダブルで食べていて、「これじゃ益博先生来ないよ」という評価になった。

ねこまんまをいただいた後は、ぶっかけ飯は実は歴史書にも載っている由緒正しき料理なのだ、ということを追体験していく。発生したと見られるのが西暦100年頃。何か汁をかけていたらしいが何をかけていたかがわからない、ということで紹介のみ。実際に食べるのは次の西暦1000年頃、炊きたてごはんに氷水をぶっかけた水飯から。タモリは「米の味がよくわかる」と高評価だが、他の2人は「悲しい味がする」とやや低評価。特に田山は貧乏時代の思い出と相俟って切なくなった模様。次も西暦1000年頃の乾燥玄米に湯をぶっかけた湯漬。乾燥玄米というくらいだからとにかく硬くて旨くないようだ。

このあとは西暦1500年頃まで飛ぶ。ここで出てくるのが芳飯。水・味噌・鰹節を煮てこした汁を人参、きぬさや、薄焼き卵、筍、椎茸(と思われる食材)を刻んで盛ったごはんにぶっかける。普通に好評。豪華になっているので「歴史に沿って生きている感じがする」という感想も飛び出した。と、ここで突然「まんが日本ぶっかけ昔ばなし」としてぶっかけ飯にまつわるエピソードとして、「実隆日記」の一節が紙芝居形式で紹介された。

さらにぶっかけ飯が花開いた江戸時代へ。この頃急速にぶっかけ飯のバリエーションが増え、いまなお存在するものも多いようだが、今回は昔はあったけど今ないものとして、西暦1800年頃に登場したごま油で軽く揚げた蒟蒻を和えたごはんにだし汁をかけた蒟蒻飯をいただく。蒟蒻飯は見た目ほどではなく意外と旨い模様。添えられた辛子もいいポイントになっているようで、おでんの残り汁をかけたイメージなんだとか。

西暦1930年頃にはごはんにソースをかけただけのソース飯が大流行。当時カレーが大流行したのに対して、貧乏学生がソースをかけてカレー気分、としたのが始まりだとか。タモリの学生時代の思い出ではそこそこだったらしいごはんとソースの相性も、いざこうして食うとダメのようで。

最後まで山本部長は現れることなく、シリーズの先細り感を感じつつ終了した。ひとりでもぶっかけ飯に対する偏見がなくなればこんな嬉しいことはない、と言いつつ、そうならなくても別にいいなんて投げやりになってるし。


地味な面子で小ぢんまりとやってて、カネが全くかかってなさそうな雰囲気。ロケ地の場所代がいちばん高いのでは、と余計な心配を。ホントに益博先生を呼ぶ気でいたような感じがする。ぶっかけ飯のステータスの低さが一貫して嘆かれていたが、いかに歴史のある食べ物といっても今回の顔触れじゃちょっとね…。見た目で旨そうなのが芳飯くらいだったし。この面子で次があるのかどうかはわからないが、次はもう少し旨そうなものを…といってもたぶん今回のような流れで行くんだろうな。ただ、顔触れがあまりに地味なので「不味い〜」ばっかりでいいから女子がほしい。

空耳アワーの結果

安斎の家庭では味噌汁をごはんにかけると結婚式で雨が降るといわれていたらしい。また、トーストを味噌汁につけて食っていたのだとか。

ミュージシャン 曲名 賞品
ジャニス・ジョプリンサマータイムTシャツ
リリックスイッツ・アバウト・タイム手ぬぐい
ジプシー・キングスソイ手ぬぐい

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