03年12月5日 キルビルならぬ地図ビルに潜入! プロユース地図の世界を探る!!
ゲスト:石井正則、森下千里、今尾恵介(解説)、小川輝雄、チズ・マスカラス、芦田知佳、田野入和弘、吉田賢、石塚義之
最近の地図界の一事件といえば平凡社/ユーキャンの「日本大地図」。地図マニアのタモリも当然チェックしているようだ。今回はそんなタモリ好みの企画ということで、平凡社ではないが地図作り50年の人文社を訪ね、日頃目にすることのないさまざまな地図を見てゆく。タイトルでわかるように、語感だけで「キル・ビル」の意匠を採っており、石井と森下の衣装は「死亡遊戯」のもの。

何も案内していない案内板のあるエントランスから1F窓口へ潜入。ここでは発行物の直接販売をしているようで、今尾が商品を物色していた。タモリが2冊買ったという「江戸東京散歩」もしっかり置いてあった。古地図も扱っているようで、タモリも「帰りに買って帰ろう」とチェック。

続く1F営業部では近年の地図業界の状況を聞く。それによれば、カーナビの普及もあってけっこう落ち込んでいるようだ。また、ここでは一般人の地図意識と題して、普通の人が日頃使う地図をスタッフを例に検証したり、近年の地図業界の大きな出来事を見たりした。最近の大きな出来事は大きな文字を使った(縮尺が大きくなった)地図・リング式地図・ワンコイン地図の発売、平成の大合併、古地図ブームらしい。

すごい古地図があるということでタモリも大乗り気でやってきた2F総務部には、「分間江戸大絵図」が。タモリも初めて実物を見たようで、その大きさに驚いているところへチズ・マスカラスが襲来。攻撃的な台詞を吐くわりに「タモリさん」と呼ぶ彼は古地図を使った問題を出題してタモリに挑戦。東京タワーおよび東京ドームの場所を古地図上に示せと出題するが、即答されてしまいかっこ悪く退散した。

3F情報室は日本全国から地図に関する情報を集め管理する場所。人文社の地図をいくつか見た。見たのは全ての地名が地図上に載っている「日本分県地図地名総覧」、乗り換えに便利な「東京地下鉄全駅ガイド」、窓口でも出てきた、左右に同じ場所の古地図と現代地図を振り分けた「江戸東京散歩」、その明治・大正版の「明治大正東京散歩」。そこへまたしてもチズ・マスカラスが登場。日本に「たもり」という地名があるかどうかを出題。「あるんじゃないか」と言っていたタモリだが、地名辞典で確認した結果、ないことが判明。勝ったようにも思われるマスカラスだが、あっさり去っていった。

4F編集部では、地図を製作する現場を見学。昔はフィルムから作っていたが、今はコンピューターでの作成が主流であるようだ。また、「今尾流」と題して一戸〜九戸、江坂のローソン密集地帯を例に、地図から見える事実について触れた。と、またしてもマスカラス。今度は山口県周南市(旧徳山市・新南陽市など)にある、東京の地名を5つ以上挙げよというもの。けっこうあるようで、わりとあっさりクリア。出演時間が短いことを懸念していたマスカラスだが、ここでもほとんど見せ場がなく去っていった。

そして5Fには、手書き地図作成の現場が。吉田の丸定規やテンプレートを使った素早さ、フリーハンドで米粒に「タモリ」と書けてしまう緻密さに一同感服。最後はエンディングゲストに石塚を迎え、6F倉庫で原図を延々眺めて終了。


「地図ビル」「チズ・マスカラス」や「死亡遊戯」の衣装から見た目はバカっぽいが、中身は意外と普通で淡々と一社を掘り下げていった感じ。悪くない。ちょうど1年ぶり、2度目の出演の今尾は前回の出演で意気投合したのか、最初から和やかな空気がタモリとの間に流れていた。そのせいか、「八重洲ブックセンターの地図売り場はマニアが担当している」「住宅地図の表記が片仮名なのは、表札がローマ字だから」とか、周南市が気になってしょうがないので実際に行ったエピソードを披露したりと飛ばしぎみ。いいキャラだ。彼を出すために今後も地図・地名関係ネタをたまにやるかも。鶴舞出身だというタモリの嘘を真に受けて素直に喜ぶ森下が可愛いです。出演時間の少なさに文句をいいながらも与えられた役目をこなすマスカラスがいいです。

空耳アワーの結果

今回はタモリが地図に没頭して結構押したらしい。2本目はTシャツになりかけたが、葉書裏を1/5も使っていなかったせいで手ぬぐいに。

ミュージシャン 曲名 賞品
ディスターブドウォント手ぬぐい
ネリーホット・イン・ヒア手ぬぐい
ライトハウス・ファミリーフリー/ワン手ぬぐい

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