03年7月4日 本当にあった…怖い入試問題
ゲスト:眞鍋かをり、ふかわりょう、下平さやか(進行)、鴻上尚史、石井苗子、新保信長(解説)、千島克哉(以上出演)、村上貴夫、浪人生2名(以上VTR出演)
梅雨の只中ではあるが夏休みも近くなり、受験生にとっては正念場の時期(そうか?)。受験生は日夜勉強に励むのであろうが、その努力を無に帰してしまうような不条理な大学入試問題(例:千円札をイメージして、その表裏のデザイン等を100語程度の英語で書け、静岡大)が最近あちこちで出ているらしい。今回はそんな一風変わった入試問題を高学歴者が集って見る。

最初の問題は「あなたの前に1本のコカコーラが配られています。それによって引き起こされる自由な考えを1200字以内で記しなさい」(多摩美術大・小論文)。いきなり問題の解釈で紛糾する面々。配られた状況や「引き起こされる」の意味に執着するタモリ・鴻上と何でもいいから自由な発想を書けばいいんじゃないかと論ずる石井と、平行線の議論をずいぶんひっぱった。一応解答のポイントも示されたが、それによれば連想力とイメージの広がりを要求されているとのこと。

以降はわりと軽く流されていく。一部浪人生の解答例(街角インタビューだけど)も示された。紹介された問題は「21世紀に世界を大きく変える原動力になるものを予想して理由とともに70語程度の英語で述べよ」(大阪大・英語)、「山形新幹線はどの駅から東北新幹線から分かれているか、宇都宮・仙台・白河・福島・米沢から選べ」「存在しないニュータウンを大宮・港北・千里・多摩・千葉から選べ」(以上國學院大・地理)、「運動について思うところを1200字程度で書け」(上智大・小論文)、「もしイースター島に生まれていたら島の崩壊を避けるために何ができたと思うか」(鹿児島大・小論文)という突拍子もないもの。

またひとつ、ピックアップ。「イガグリくんの目に手塚治虫ふうのひかりを入れると女々しくなってしまう。これにより勝負の前の緊迫感として汗をかいているのに自意識のおびえを表現しているように見えてしまうが、これにふさわしいイガグリくんの表情を描け」(京都教育大・国語)という問題。当然のように会場は笑いに包まれた。国語なのに「描け」というところが一同の突っ込みどころだったよう。また、類似した傾向の問題として「ドラえもんの道具を一つ選んでそれが実現可能か検討せよ」(千葉大・飛び級)というものも紹介された。こうした珍問は出すと注目されることもあって、たまに出ることがあるようだ。

さらに問題紹介は続く。「あなたにとって富士山とはどのような山か」(神奈川大・英語)、「宮沢賢治は麦畑の畝に飛び込み抜き手で泳ぐように走り回ったが、その理由は」(関東学院大・国語)、「2年前一戸建てに引越し、柴犬を飼い始めたが、近所の人が残飯やお菓子を持ってきて困る。はっきりと断りたいが新参者なので気まずくなりそう。何か良い知恵はないか」(福井大・小論文)といったあたりが出てきた。最後の問題は、日本的な人間関係の中でどのように自己主張するかがポイントとのこと。近所の人とコミュニケーションをとるというスタンスが必要らしい。

最後に千島からこのような問題が出たときの対策を聞く。それによれば動揺せず、ふて腐れず、積極的に解いていくことが良いらしい。ふかわに突っ込まれていたが、結局精神論に落ち着くようだ。


雰囲気としては昨年の業界の怖い話に似た感じもする擬似怪談ものだが、別段怖いわけではない。このような場になるとふかわが非常に面白く見えてくるのはどういうことだ。変な間を置いて紹介を飛ばされるし、テンション上げようとすると「この番組は普通のバラエティーじゃないから、テンション上げなくていい」とたしなめられるし、それでいて随所で地味にいいこと言うし。「出題者は出てこないのか」「(英作文は)ある程度妥協しなきゃいけない」「(タモリには)電車のことは聞いちゃダメ」と効果的な発言が多く、珍しく上滑りもしなくて上々。いっぽうで鴻上と石井はつまらなかった。とくに鴻上は自分の中では一気に評価を下げた。問題自体については、信じられないものばかりでもう…。そんな問題を出すところなら落ちていいわ。自分のときは淡々とした(むしろ楽な)出題で良かった。小論文なくてよかった。

空耳アワーの結果

安齋、大学入試の際に「Furniture Design」を「Future Design」と勘違いして解いたらしい。

ミュージシャン 曲名 賞品
ブラージーン・バイ・ジーン手ぬぐい

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