02年10月18日 | 行列のできるネジ商社 矢辺鋼業株式会社 | ||||||||||||
ゲスト:130R(板尾が進行)、山田五郎、渡辺昇、飯塚則男 | |||||||||||||
今でも行列のできる人気店はさまざまあるが、最近はネジ界(?)にもその動きがあるようだ。この業界のリーディングカンパニーとなっているのが今回登場の矢辺鋼業。ネジならなんでも揃うこの会社では、あらゆる器物のネジを扱っている模様。今回はこちらにお邪魔してネジの世界を探る。 手始めに修理品のネジ穴を見ただけで見事に適合するネジを持ってくる渡辺と飯塚の確かな目に感服したあとは、ネジの基本についてお勉強。「鍋」「皿」はネジの呼び名で、頭の形により分類される。頭を長さに含めるかどうかも異なり、同じ規格でも見た目の長さは違うのだそう。また、「天ぷら」は溶融の際につく鍍金だとか。 続いて、すごいネジを見る。出てくるのはナイロック、盗難防止ネジ、ハステロイの3種類。ナイロックはネジの一部にナイロンを塗布しており、振動の多い箇所の接着に威力を発揮する。盗難防止ネジは締めた後にネジ頭を折ることができるもので、金庫などに使われる。ハステロイは材質のよさもさることながら公差が非常に小さく、原子力発電所のような厳重さが必要なところで使われる。また、1本1本手作りだとか。渡辺・飯塚の許可もあって、盗難防止ネジやハステロイをちゃっかりもらって喜ぶ一同。 さらに、渡辺や飯塚の熟練の技をもっと、ということで、手の感覚で必要なネジ量(今回はスプリングワッシャー100個)をすくいあげる実技を見せてもらう。しかし渡辺は納得いかない様子。何度かやり直しても首をかしげるばかり。比較として、普通の人がやるとどうなるかということでタモリも挑戦。しかし2回目で早くも好記録を出して渡辺(社長)に「会長!」と呼ばれてしまう。 最後に利きネジを出演者でやってみる。課題は半田ごてのネジ穴。8本あるネジの中から合うものを選ぶ。蔵野・山田が選んだものよりタモリが選んだもののほうが若干太め。実際に締めてみると、蔵野・山田のものは入らないが、タモリのものは太いのに入って正解。これはアメリカと日本のネジの違いで、ネジのピッチが違うことによるのだとか。 小料理店の回にも見られたようなヌルい素材だが、蔵野の奮闘やこうした職人芸自体にタモリが興味を持つことが多いこともあって、わりと熱いノリになった。まあ、それなりにしっかり作らないと本当にダメな企画になってしまうし、正しい方向か。こういう企画になるとやはり鍵を握るのは素人だが、ここの社長は独特の雰囲気を持っており面白いと思った。一方でこんな社長で大丈夫か?と思わないでもないが。なんか、この番組のことだから本社が東京にあるのならきっと海洋堂を訪ねたりするんだろうな…と思いつつ眺めてしまった。 空耳アワーの結果 安齋、ストラップをつくったらしい。
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