01年5月4日 プロジェクトSEX 性の挑戦者たち
ゲスト:乾貴美子(進行)、崔洋一、パトリック・ハーラン(以上出演)、坂井雅己、神長眞史(以上VTR出演)
平成10年8月、シリコンでダッチワイフを作った男たちがいた。しかも彼らは、業界の新参者であった。こんなつかみから始まる今回は、「シリコンの女神を創った男達−ダッチワイフの革命−」と題してシリコン製ダッチワイフができるまでをドキュメンタリータッチで追う。もちろん、評判の高いNHK「プロジェクトX 挑戦者たち」のパロディ。

本編はダッチワイフの歴史を簡単にたどってから、再現映像を交えながら開発者の視点でダッチワイフができるまでを順に見てゆく趣向。途中開発者をゲストに、などと言いながら崔とパックンが登場。再現映像の合間にコメントを残す。

本編ほとんどが再現映像で終わるので完成までの道のりを簡単に。
株式会社チェスナットはシリコンを中心とした医療器具メーカー。開発部長坂井は新製品としてシリコン製ダッチワイフの開発を提案するが周囲の猛反発に遭う。しかし「究極の人形を作りたい」という熱い思いが実って制作がスタート。試作の4分の1モデルフィギュアは評判となり、いよいよ実物大モデルの制作へ。人間らしい体型の維持に苦慮しつつ、試行錯誤の繰り返しでついに完成。ただ、局部まで細密に作ったために猥褻物陳列罪にあたる可能性が出てしまい、やむなく局部を分離させることで対処。そして平成11年3月、従来品との差をつけた命名、RARE-BORGが発売。高額にもかかわらず注文殺到でハッピーエンディング。現在は更に改良を加えた二人目を世に送り出したところである。


似たようなつくりで最近「イッてるつもり!?」があったが、今回は元ネタのせいもあってかそれよりずっと硬派な、番組らしさが存分に出た気合の入りようであった。「地上の星」は流れなかった(代わりに「時代」が流れた)けど、オープニングや再現映像とスタジオとのつなぎ、開発者インタヴューの原稿を読んでるのか談話なのかよくわからないぎこちなさなど、ほぼ元ネタと一緒なのがたいしたもの。もともと語感も似てるからか。元ネタとの整合性で言うならば、ナレーションにもう少し重みを持たせてもよかったかもしれない。元ネタのNAは田口トモロヲだから、交渉すれば出そうな気もした。しかし天下の公共放送の番組をいじるということは、パロディ企画の時は関係者に連絡を入れてるわけではないようだ。ほか、序盤の乾の台本通りというわけではないんだろうけでも強引な進行が中野安子っぽくてよかった。あとパックンの身も蓋もないコメントも素敵。笑う場面はほとんどないが、ただただ感心の非常に高尚な企画だったと思う。

ただ、今回企画の性格上か、「毎度おなじみ…」がなかった。前回は辛うじて武田が喋っていたが今回はそれすらなし。それはあまりに寂しい。また、わたしはこれを見てから初めて「プロジェクトX」を見たのだが、真面目な話なのに妙に安っぽく感じられて笑いっぱなしという失礼な視聴者になってしまった。

空耳アワーの結果

デスメタルデイ。タモリがデス風に叫んだら2本目はその通り始まって、会場大ウケ。

ミュージシャン 曲名 賞品
セパルトゥラディクティターシット手ぬぐい
カテドラルミッドナイト・マウンテン手ぬぐい

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