09年7月24日 | 車内放送装置のパイオニア 八幡電機産業株式会社 BEST10 | ||||||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、半田健人、山田五郎、南田裕介、鬼頭卓嗣(説明)、松野智敏、前田和彦、向谷実 | |||||||||||||
昭和26年創業の八幡電機産業は電車の車内放送装置製造の老舗。社名の由来はエジソンを尊敬していた初代社長が八幡山(当時のフィラメントの材料だった竹が多くとれた)からつけたのだとか。今回はこの会社の歴代の名機・トピックスを番組の独断でランク付けし、カウントダウン方式で紹介する。 早速ランキングへ。第10位は「N700系車内放送装置完成でどこでもアナウンス!」。従来の送信機は乗務員室に固定だったが、PHSを利用して車内アナウンスや乗務員感の連絡が可能になった、という話。第9位は「空前の大ヒット! 国鉄103系車内放送装置」。昭和39年に導入されて以来、1万台以上製造されたヒット作で、「人によっては第1位」などと一同大興奮。実際に車内放送を真似てみたりと電車好きたちは大盛り上がりだ。第8位は「今よみがえる! オルゴールの調べ」。昭和38年にできた、車内アナウンスの前に鉄道唱歌のメロディーを流すオルゴール増幅器のことで、実際のオルゴールをピックアップで車内に流していたようだ。 第7位は「ハネ調整の鬼・松野さん 調整総数1万個突破!」。ハネとは放送用マイクのスイッチに組み込まれている部品で、アンプのスイッチとマイクのスイッチを時間差で入れる役割を果たしている。調整の実際は意外と豪快なもので、ハネが戻ることはないらしい。これに山田が猛烈な食いつきを見せた。第6位は「社歌は無いけど『各部の歌』があった!」。そのまんまの内容で、創業者が作詞したとのこと。曲はいかにも社歌・校歌っぽいものだった。第5位は「幻の社内報『まくらぎ』発見!」。昭和46〜47年にわずか4号のみ発刊された社内報の話題。ボーリングの解説ページがあり、その記事を書いていたのがハネ調整の松野だった。第4位は「営業部主任前田さん Nゲージ3000両突破!」。マンションや一戸建てが買えるくらいに投資したコレクションの一部を見た。自慢の一品は0系新幹線のサヨナラヘッドマークつきのものだとか。こういうマニア気質に対して、乾が例によって牙をむいていた。 さてトップ3。第3位は「踏んだり鳴ったり! 電子警報装置」。先頭車両につくペダル式の装置で、ホームや踏切で鳴らして注意を喚起する。サンプルとして京急の警報と小田急のメロディフォンを聴いた。さらに、たまたまここに打合せに来ていた向谷から、来年開通の新型スカイライナーのメロディフォンを聴かせてもらった。第2位は「八幡の“ROOKIES”草野球大会で準優勝!」。鬼頭もメンバーだった。準優勝とはいえ6部リーグで高校生のチームに負けてるし創部3年だし決勝での応援団は社長含め3人だけだったし、これが2位というのにはギャラリーから疑問の声があがった。そして第1位は「革命児誕生! オールデジタル車内放送装置」。今まではアナログ放送ばかりだったそうで、現在はJR東日本のE233系くらいにしか搭載していない模様。デジタルの利点は配線がかなり減ること、自己診断機能で故障管理ができることらしい。ただ、デジタルになると一同のテンションは低く、結局103系が1位だろうというのが各人の結論だった。 今回は盛り上がるメンバーを見て乾がドン引きしまくるという構図で、見ていてヒヤヒヤする場面もいくつか。いつも通りのテンションで突っ走った南田が完全に避けられていた風で、まあ基本的に彼は素人だから仕方ないとはいえ、ならば進行の人選をもう少し考えてもよかったのかもしれない。ベタではあるがほんこんあたりが適任だったのでは。とはいえ、マニアではないからこその容赦ない質問が乾から浴びせられる場面は、それはそれで面白かったとは思う。ドン引きされていたものの、ゲストのバランスは悪くなく、鉄道関係にあまり興味はなさそうでも細かいところまで目の行き届く教授が細かいツッコミを連発したおかげで、一連の電車企画とは少し違った感じになったと思う。少し前から突然鉄道好きの立場で呼ばれるようになった半田だが、彼は本当に鉄道好きなのだろうか。むしろそれを取り巻く文化、年代記の方に興味があるように思えて仕方ない。 空耳アワーの結果 高橋洋二が本を出した。何と装丁が和田誠。
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