09年5月22日 100年に1度の不況をぶっ飛ばせ! 風見燃料店・風見社長に聞く
ゲスト:フットボールアワー(後藤が進行)、六角精児、風見和由、田上浩司(焼き)
大不況の現代において、右肩上がりの企業があるという。炭・薪専門で75年、業務用炭のシェアが都内4位、薪は都内1位という風見燃料店だ。今回はここで、売り上げを右肩上がりにしている秘密に迫る。話を聞く風見は2代目だ。

まずは燃料店の売上グラフを見ながら75年の歴史に迫る。なぜか目の前に七輪もあるので、するめなんぞ焼きながら。開業後間もなく、戦争で社が全焼するというアクシデントに見舞われる。業種が業種なうえに、当時の主力は石炭だったため、3日間燃え続けたそうだ。そんなアクシデントがありながらも初代は奮闘、徐々に持ち直して街で一番早く白黒テレビを購入するまでに。しかし、ここで灯油やガスが普及し、石炭業界は縮小。これに伴い、燃料店も売り上げ激減、従業員が一人また一人と減っていったようだ。追い打ちをかけるように初代が病に伏せ、廃業寸前になった折、浪人生だった風見が19歳にして2代目として継ぐことに。

風見が継いでしばらくは苦難の時があったようだが、程なくして上流家庭に暖炉ブームが到来。ここで薪を売りまくり、手応えをつかんだようだ。80年代になるとさらなる追い風が吹き、イタリアンの名店サバティーニがピザ窯用の薪を大量に発注、また、炭火焼鳥店が急増。90年代を前にして、先代の時代並の売り上げに回復した。さらに、90年代のタイ米騒動での爆発的な備長炭ブームでも売り上げを伸ばした。現在は薪ストーブが静かなブームなのだそうだが、現在の需要はインターネットで販売している業者にあり、風見燃料店はあまり恩恵に与れないのでは(風見燃料店はHPを持っていない)、とのこと。

ところで、備長炭は紀州が本場だが、アジア諸国の備長炭も急増中らしい。田上によると紀州の備長炭はいい瞬発力を持ちつつも火力が強くて火力の上げ下げも容易、炭の風味もつく、というさすがの高品質らしいが、紀州オンリーではコストがかかってしまうため、他国のものとうまく混ぜて使っている店がほとんどとのこと。そこで、各国の備長炭の品質を、焼鳥(せせり)を焼いて比較する。比較は紀州、ミャンマー産、ラオス産の3種類で行う。WBC、ワールド備長炭クラシックの幕開けだ。

最初は紀州。田上もめったにない機会に興奮しながら焼くだけあって、一同大絶賛。タモリや六角は一緒にビールを求めているようだが…。対してミャンマー産は値段が紀州の半分。田上がうまく説明できていないが、紀州産に比べて熱が軽いとのことだ。実際、焼き上がりの表面は少し硬く、ふんわりしていない様子。さらに安いラオス産は大きさなど品質が多少ばらけているようだが、ミャンマー産よりは一同の反応が良く、下手したら紀州産よりいいかも?といった反応。わからなくなった一同、紀州産をもう一度食べることに。

延長戦でタモリと後藤はその違いを感じ取ったようだが、六角と岩尾は下手したらラオス産のほうが…?という感じ。で、日本の圧勝は確定として、ミャンマーとラオスではどちらが上か?ということについては、岩尾がラオスを支持、六角とタモリがミャンマーを支持(この時点で今までの流れと違うような…)。後藤も、タモリがミャンマーなら、とミャンマー支持に回った。


今だから笑って話せる的な浮き沈みの激しさは劇的。いくつもの修羅場をくぐってきたからなのか、風見のなるようになるといった感じの飄々とした姿勢が印象的だった。たぶん修羅場云々じゃなくて性格なんだろうけど。単に好きなのかWBCに配慮したのか、周りに理解してもらえない野球の例えを繰り返した田上が最後に相撲で例えようとしたところは綺麗なオチでよかった。その田上が出てくるパートのWBCはガラッと内容が変わってしまったが、そんなに炭で劇的に変わるものなのだろうか。試してみたい。まあ、炭で変わるといってもどちらが優れているかが判断しにくいレベルではあるようで、食べるたびに判定がコロコロ変わるのは面白かった。というかいっそビールを飲みながらダラダラ食べ比べて一本、でもよかったのでは。風見燃料店の歴史だけで一本、というのが理想だったのだろうけど。

空耳アワーの結果

ふたりの位置がいつもと逆。安斎の左耳が闘魂の入れ合いによる中耳炎になったそうで。また、安斎の個展「B.S.Tee 2009」が5/22〜6/4の日程でいつものLAPNET SHIPにて開催とのテロップ。

ミュージシャン 曲名 賞品
アース・ウインド&ファイアーラヴ・ゴーズ・オン手ぬぐい
チャカ・カーンティアリン・イット・アップ手ぬぐい
キャプテン&テニール愛ある限り耳かき

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