09年3月13日 | 医学用語にメス! 先生!私の症状…何ですか? | ||||||||||||
ゲスト:山田五郎、劇団ひとり、伊集院光(進行)、茨木保(解説) | |||||||||||||
現代の医療の発展には目覚ましいものがあるが、得てして医学用語は難解なもの。レポートを見ても何が何やらさっぱり、ということがままあり、D.ヤマダが受診した結果も意味不明だ。今回はそんな医学用語をわかりやすい言葉で理解する。 手始めにヤマダの受診結果を分析。「腫瘤を認めるが積極的に悪性を疑わせる所見を認めない」ということだが、要はしこりがあるけどたぶん悪性ではないので、症状が出ていないのなら放置でもよい、との意。まわりくどい表現には、医者の好む独特の言い回しも関係しているようだ。続いて、身近な病気の医学用語をタモリらに予想してもらいながら紹介。「尋常性痤瘡」はにきび、「尋常性疣贅」はイボ、「鶏眼(けいがん)」は魚の目、「鳥目」は夜盲症、「動揺病」は乗り物酔い。意外な答えが多く、一同驚いていた。 次はよく理解できない医学用語を、空耳役者を使ったミニドラマで紹介。種々の設定下において登場しうる用語について、ドラマ終了後に解説が入る。1本目で出てきた用語は「新生物」「非特異的」「生理的」。それぞれ、腫瘍、症状がある病気に特別結びつくものではないこと(どういうものかはっきりわからない)、病気が原因ではないことを表す。2本目では「器質的病変」「姑息的療法」「エビデンス」を取り上げた。それぞれ、病気によって引き起こされた組織の変化(目で見てわかる異状)、病気の原因を除くのではなく症状を和らげる療法(一時しのぎの治療)、治療法の有効性の科学的根拠を意味する。 ところで茨木はスタッフとの打合せで自作の医者コント「指導医と研修医、研修後のリラックスのために軽く一杯」の台本を持参してきたそうで、これを指導医・山田、研修医・ひとりという設定で実際にやってみる。ひとりが主に医学用語を喋るのだが、当然セリフは覚えられずに視線がカンペにしか行ってないしまともにオチずにグダグダ。さらに笑いどころには医学が絡んでおらず、タモリも呆れ気味だった。 最後は今回学んだ用語を軽くさらって終了。 中盤の空耳役者のミニドラマは雑だったが、わかりにくい医学用語の意味を考えよう、ということ自体は悪くないことのように思う。茨木が、医者が使いたがる表現というようなことを言っていたが、専門家の手癖というものは思い当たるところがなきにしもで、気をつけなければいけないと感じた。「少年医師にして少年漫画家」と言われてしまうほどに童顔な茨木は地味に2度目の出演。マスコミへの露出も多そうで話も慣れた感じだが、コントの持ち込みはいかがなものか。医学関係者には面白いみたいなことを言ってたと思うが、さすがにあれでは医学関係者もさして笑えないのでは…。ただ、医学用語を見せるためか、吹き出しを使用して台詞を見せた(コントに吹き出しなんて「エンタの神様」ですらやらなさそうだけど、今回はコントとは名ばかりの別物だからいいか)のは、この番組としては非常に斬新で、新鮮な思いで見た。 空耳アワーの結果 安斎、石崎忍「Ubiquity」のジャケットを手がけたらしい。
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