09年1月9日 今からでもミュージシャンになれる!? 目指せ!プロほら貝師!!
ゲスト:近田春夫、ダイスケはん、ナヲ、板尾創路(進行)、安斎肇、阿部孔豊(基礎解説)、牧田晃潤(演奏指導)
山伏により伝統が受け継がれているほら貝。木管でも金管でもない、強いて言うなら貝管(カ・イ・カ・ン)だが、競争相手が少ないだけに、マスターすればプロとして食べていける可能性がある。そこで今回は、ほら貝の吹き方を学んで音楽界での生き残りを目指す。

どこで買えるかといえば仏具店で買えるというほら貝、阿部によれば他の貝でも鳴るには鳴るが、鳴りはほら貝がいちばんいいのだそう。日本近海でも捕れるが、柄が綺麗なものは珊瑚礁のある南の海で捕れるのだそうだ。お値段は時価で、高いと8万円くらいするものもあるらしい。なお、家庭でも作ることはできるようで、身を出し水洗い、乾いたら断面の直径4〜5cmのところをカット、口金を石膏で固めたらできあがり。阿部が持ち込んだ自作ほら貝は、ホルンのマウスピースを口金代わりにしているのでタモリでも吹くことができた。

実際に学ぶのはきちんと口金がついているもの。まずは唇の使い方から。用意されたのはなぜかラップの芯。中でもサランラップがいいらしい。で、開口部を唇の左右どちらかにあて、半分だけ使って吹く。これはそのままほら貝にも応用できるようで、人によって右がいい、左がいいというのがあるそうだ。牧田の手本は、ラップ芯なのに既にほら貝っぽい音。以下一人ずつやってみて右と左の鳴りの良さを確認。近田が肺活量不足で苦戦気味だが、それ以上に板尾の音がひどく、呻き声のようになってしまっている。

ひとしきり練習したあと、実際にほら貝を吹いてみる。試しに出してみた音では、ナヲ、安斎、タモリがいい感じ。特にタモリは低音も出ていて高評価だ。その流れで山伏が山に入る時の曲、「入峯道中の螺」を学んで吹いてみる。これができればあちこちでひっぱりだこという、牧田もおすすめの1曲だ。ポイントは、高い音である甲音、低い音である乙音の吹き分け。これが意外と難しいようだが、ナヲはわりとうまくできてほら貝アイドル・ほらドルを襲名。板尾はどこまでいってもまともな音になっていない。もう一つのポイントが揺りと言われる技法だが、これはタモリが果敢に挑戦して一応サマになっていた。

ということでろくな練習風景が流れないまま、「入峯道中の螺」を演奏。序盤の乙一音でナヲが、甲一音でタモリがそれぞれソロをとったが、「ダメだこりゃ」とタモリも評さざるを得ないほどぐだぐだな演奏に。うまくいったと思われるのはタモリのソロだけだった。


競争相手が少ないのには理由があると言わんばかりの難易度と見受けられた(たいていのことはソツなくこなすタモリですら苦戦するのだから況や他のメンバーをや)ほら貝、ここまでみんなできないとさすがにグダグダで盛り上がりに欠け、果たして番組として大丈夫なのだろうかと思ってしまう。いくらゆるいと言っても、緊張感というか、そこそこ引き締まったものが根底にあるのが通常なのに今回は緩いだけ。板尾のヌルい進行やひどい音も相俟って、やばい回に仕上がったように思った。年明け早々(関東ではこの回が年明け一発目のはず)この内容はすごいな…。気持ちを切らさずついていくゲスト一同には感服するしかない。特に出演回数が多くないマキシマムザホルモンがこの回に当たってしまうというのはいいのだろうか。そこそこ楽しんでそうだったからいいのか。

空耳アワーの結果

ほら貝を持ちながら全員で。1本目は銀杏BOYSチン中村から。

ミュージシャン 曲名 賞品
スターズトゥデイ・ウィル・ビー・ベター、アイ・スウェア!手ぬぐい
ジョアン・ジルベルト宇宙飛行士耳かき
パーシー・スレッジ男が女を愛する時手ぬぐい

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