08年10月10日 | 緊急検証!! タモリ倶楽部にHDは必要か? | ||||||||||||
ゲスト:ほんこん(進行)、光浦靖子、おぎやはぎ、西山巨(解説)、カメラマン中島、メイク安田、CA志村、音声高橋 | |||||||||||||
地上デジタル放送の完全化まであと3年を切り、各番組もそれに対応した高画質なHD放送による番組制作を開始しているが、タモリ倶楽部はいまだ完全アナログ放送。このままでは完全化したときに終わってしまう、とは極論だが、その可能性はゼロではなく、地デジ時代に生き残れるのか、という疑問はある。そこで今回は、番組にHD放送が必要なのか否か、さまざまな視点から検討する。 まずそもそもHDとは何なのかということだが、西山によれば高精細を意味する16:9の放送とのこと。一方で従来のものはSD(スタンダードの意)と呼んで区別しているようだ。画素数もHDはSDのおよそ6倍で、よりきめ細かい映像表現が可能。このため肌の具合もよくわかってしまうのが女性にとっては悩みの種だが、タモリによれば最近のHDカメラは肌色を感知してわざとぼかすようになっているとか? ただ西山も中島ちゃんもこのことは知らなかったようで、ホントかどうかは不明。 ということで、HDとSDとを比較。同じ対象物を同時にそれぞれのカメラで映してみる。テレビで見ている分にはいまいち伝わらないが、現場では両者の差がはっきり出ているよう。アップにするとその違いはいっそう際立ち、矢作を映した時は弁当の食べカスまで確認できるくらい。ほんこんもボロクソな言われようで、少々ヘコんでいた。ただ、それだけ精細になっているだけあって、かかる費用も変わる。レンズは高いしテープも高い。つまり面白さを待つことができなくなる、ということは収録時間が短くなるのでタモリにとっては喜ばしいことのようだが…。 続いてHD化による影響をスタッフ別に検証。カメラマンとしてはレンズやテープの価格のほかに、パンするときのピント合わせの厳しさを指摘。慣れれば何とかなるが、気を抜くとかなりボケるようだ。メイクにはHD用のものが登場しているらしい。試しに小木の顔半分に塗ってみるが、効果は歴然。影響はとくにないようだ。カメラアシスタントにとっては重労働。カメラのバッテリー消費が速いので、バッテリーを余分に持ち歩く必要があるとのこと。音声にも微妙な影響があって、縦横比が変わって相対的に縦幅が小さくなったので、ガンマイクをより近付けられるようになったらしい。実際に検証してみてもいまいちうまくいかなかったが、一応は影響があるようだ。 いろいろ見てきた結果、結論としてはHD化も悪くない、とのことなのだが、SDテープを大量に仕入れていることから、これを使い切ってからHD化、ということになった。 地上波デジタル放送の啓蒙番組といった趣で、メンバーも企画もかなり地味。映像比較がしやすい等の理由があるのか、壁が白いスタジオを使っているのが地味さに拍車をかけているように思った。アナログ放送だからか、HDとSDの比較で「全然違う!」と言われてもその違いがさっぱりわからないのがいい。オーディオ関連の企画で音の違いを比較するときもそうだよな…。実際どこまでSDテープで行くかはわからないが、自分の場合は録画機器が地上波デジタルに対応していなさそうだし、テレビはデジタル対応だけどオンタイムで見ることはまずないし、どちらでもいいといえばどちらでもよく、むしろ地デジに対応せずに終わってしまうのも番組らしいのでは、とちょっと思う。16:9で放送されるタモリ倶楽部というのも変な感じに思えて。 空耳アワーの結果 安斎、髪をバッサリ。2本目・3本目はいずれも高橋力。2本目のあとにはヤマダの居直りが。
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