08年6月27日 手に入らないからこそ愛おしい! 公共物マニアのススメ
ゲスト:マギー、半田健人、泉麻人、石井正則(進行)、川柳五七、四釜裕子、前川ヤス
タモリは船舶、鉄道、古地図、料理、オーディオ等言わずと知れた多趣味人。泉もバスや昆虫、半田も鉄道、歌謡曲、高層ビルなど、それぞれ趣味を持っている。対してマギーは一切の趣味がない無趣味人で、マニアックな趣味を持ちたいらしい。今回はそんなマギーにマニアの道を教えようという企画。街中でも見つけられる公共物のマニアから話を聞く。本来はフィールドワークに同行して魅力に迫る予定だったが、生憎の天候のため、室内で写真を見ていくことになったとのこと。

まずは電柱マニアの川柳から。きっかけは、子供の頃に碍子工事の現場を見たこと。写真は電柱というか碍子に焦点を当てて見ていく。東京電力の基本形(クランプ碍子)、関西電力の基本形(ピン碍子)、東京電力管内(関東では稀少な耐塩皿碍子)、東京電力管内(特別高圧線が引いてあり碍子も長い)、中国電力管内(中電オリジナルの複導体支持碍子)、東京電力管内(東電の電柱に江ノ電の架線が引いてある)、東京電力模擬訓練電柱、トランス保管所と見ていった。自分の質問に対して軽くぼやかしながら受け流す川柳に、泉はマニアの神髄を見た様子。全編通してモニタを挟んで石井・マギー・マニア、タモリ・半田・泉という並びなのだが、タモリ側がどんどん食いつくのに対してマギーは取り残されっぱなし。いろいろ説明を受けたにもかかわらずギブアップした。

次は高架水槽マニアの四釜。団地が好きな半田がかなり食いついてきたネタだ。きっかけは何気なく見た時のシルエットがよかったこと。現在もすべてフィルムで撮っているという写真は効果水槽の形状別に見ていく。一口に高架水槽といってもいろいろなタイプがあり、球形、円筒形(スタンダードタイプと鈴タイプ、ドラム缶タイプ)、箱形、カネゴン型などとある。また、特撰写真として、近代的な高層ビルを挟むように高架水槽がぽつんとあるものや看板が撤去されて本来隠されていた高架水槽が見えるもの、シェーに見えるもの、熊手を持って潮干狩りに行くように見えるもの、ロボット・カミィのように見えるものと見た。一同、喋る間をくれているのになかなか食い付けないマギー。ロボット・カミィでようやく食い付けるきっかけがあったかと思いきや、タモリたちにあっさり流されてしまった。

最後は換気口マニアの前川。きっかけは電車の車窓から見えたことであったらしい。おすすめスポットは中層くらいのマンションが多くある場所、コインパーキングが多くある場所、水まわり関係の建物がある場所なんだとか。換気口の形状としては丸型、U型、平型、ボタン型(一部前川独自の呼称のようだが)があり、特に密集しているのが新横浜。新横浜のおすすめスポットの写真を見た。また、配列にも注目して、タテ直列型、ヨコ直列型、タテヨコ直列型、花火型、花型、ワイド型、宇宙型と見ていき、前川が入手した換気口の現物もまじまじと観察。マギーは換気口だけ大写しになった画像に最初どうしていいかわからない様子の表情だったが、映画的な構図が出てきてからは徐々に乗ってきた。

結局、換気口になかなかぐっときたマギー。換気口の場合は実際に見るより写真で見るからこその面白さ、美しさもあることもあって、タモリや半田にまず写真を始めることを勧められた。マギーも、カメラを持って新横浜に行く、と決心した模様。


こういうことに興味を持っている人もいるんだなあとはさすがに思うが、インターネットがこれだけ普及した今となっては(むしろこういう時代だからこそ、か)、狭い分野への興味を披露することもさほど珍しくないので、まあいてもおかしくないわな、という思いもある。タモリ倶楽部を扱うサイトだって昔はほとんどなかったし…。ここで真に驚くべきはタモリ・半田・泉の異様な対応力ではなかろうか。深いところではさすがに敵わないとしても、テレビ的な深さであるなら、マニアたちに全く引けをとらないその姿勢・知識はもはやアタマおかしいんじゃないかとすら思わせるレベル。そんな中に運悪く入ってしまったマギーが不憫。ちょっと同情せんでもない。本当にこのあとマギーが写真の道に入っていくのかはわからんが、せっかくなので彼の成果を見る企画がいずれあってもよいのでは、と思った。

空耳アワーの結果

後ろにジャンパーが飾られておらず、トーク中にビギンが持ってきた。さらにオブジェも回っておらず、2本目のあとからようやく回り始めた。

ミュージシャン 曲名 賞品
スキンドレッドコウズ・アー・ライオット手ぬぐい
ザ・ルーツサムシング・イン・ザ・ウェイ・オブ・シングス手ぬぐい
カルチャー・クラブ君は完璧さ手ぬぐい

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