08年4月25日 | 南田裕介出版記念 手書きポップで二刷を目指せ!! | ||||||||||||
ゲスト:豊岡真澄、南田裕介、政井マヤ(進行)、鴻上尚史、内田剛、遠藤慎子、藤崎理恵、梅原潤一、間室道子 | |||||||||||||
なんと南田が自身の著作「ホリプロ 鉄道オタクマネージャーの鉄ちゃん」を出版した。しかし売れ行きは芳しくない。出せただけで良しとする見方もあるが、出した以上は部刷りしたいという願望もあるようだ。そこで今回は番組がわざわざ一本使って一マネージャーの本の売り上げに協力。書店でよく見る手書きポップに着目し、数々のベストセラーを生み出した実績を持つポップ職人5名に売れそうなポップを書いてもらう。 まずはポップ職人たちの錚々たる実績を拝聴。内田は本のイメージに合わせた色やイラストを使うのが特徴で、「自分の気持ちをきちんと<伝える>技術」を一店舗で500冊売った。遠藤は引用をせずに自分の言葉でびっしり書き、読ませる手法。代表作は「ジャーナルズ」。藤崎は「世界の中心で、愛をさけぶ」のポップが出版社に採用され、全国の書店に配布されたという実績を持つ。火付け役というわけだ。特徴は本の内容に踏み込み、立ち読みポイントまで記すところ。梅原は煽情的なコメント、特徴的なレタリングで目を引く手法。「慟哭」を一店舗で3,000冊近く売ったとのことで、ポップを立てたその日の夕方から売れ始めたというのだから驚きだ。間室は6行以内で簡潔にまとめるタイプ。「つむじ風食堂の夜」を一店舗で2,000冊売り、当該店舗の文庫ランキング1位を2年間維持しているのだそうだ。また、内田と梅原はポップの本を自ら著しているとのこと。 とまあ南田にはもったいないメンバーであるが、そんな彼らも本はまだ読んでいないとのことなので、内容紹介も。彼のテツへの目覚めから現在に至るまでを記した自伝的内容で、一部を政井が朗読していく。しかし食い付けるのはタモリだけ、鴻上はじめ他のメンバーは何が何やらサッパリ。政井も朗読しながら吹き出さずにいられない内容のようだ。他、豊岡も朗読された部分以外の内容について紹介し、南田自身も空想で作った鉄道会社、MRについて熱く語った。どこまでいってもタレント側との温度差があるポップ職人たちだが、それでもこれらの説明を踏まえて一応ポップ作りに入った。 できたポップはそれなりに力が入っているように見えるものばかり。内田は線路を入れたり、踏切をイメージした色遣いにしたりと、うまいこと目につくようにしていた。遠藤はモチベーションが上がらないと嘆いていたが、ベクトルもその方に向いており、出版を志す人に「このレベルでも出せる」と知らしめる内容に仕上げた。藤崎はやはり立ち読みポイントを設定。豊岡に対するマネージャーとしての愛が溢れた箇所を選んでおり、タモリや鴻上も思わず手に取っていた。梅原は泣けると書けばどんな本でも売れるという現状を利用したポップ。本の表紙を枠に使い、店で立てたときに生える工夫もした。間室はクイズ形式で、モテたかったかつての南田といまの南田をうまく対比させた。 最後は豊岡の突然の芸能界引退報告(ロケ日が3月29日、末日で引退なので、相当最後のほうの仕事っぽい)を挟み、南田的最優秀ポップの選定。彼が最も気に入ったのは藤崎のポップ。普段何を考えているかを書いた本だったので、「脳内暴露本」というキャッチがよかったとのことだ。 南田が本を出したというのも知らなかったが、それで一本作るのだから恐れ入る。しかも鴻上が興奮気味に話すのも無理はないと思わせるほどポップ職人は豪華っぽい。もったいないんじゃないのか。まあ基本線はショボくれた内容の本をいかに名作に見せるか、というところにあったと思うので、そういう意味では格好の素材だったのかもしれない。とにかくやる気のなかった遠藤をはじめとした職人とタレントとの温度差が印象的で、南田もそういうことに対してあまりへこまない(少なくとも表向きには)ので明るく楽しい一本になった。政井は他局初登場とのこと、「他局初出演はタモリ倶楽部に決めていた」とは社交辞令だろうが、こんなのがフリーの第一歩でいいんだろうか。これをきっかけに進行役の手駒が増えるのであればよいが。豊岡の引退についても、妊娠は知っていたものの引退するとは知らなかったので驚かされた。 空耳アワーの結果 安斎、ことしもLAPNET SHIPにて個展「HOY! HOY! HOY!」を開催。18日まで。今年は普通の展覧会らしい。
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