08年4月11日 東京名階段ツアー 高輪・五反田編
ゲスト:浅草キッド、劇団ひとり、池田鉄洋、松本泰生
東京山の手は起伏に富んだ形状であるため、タモリの好きな坂はもちろんのこと、街中に階段が多いことで知られる。中でもマニアも唸る階段が多く存在するのが高輪・五反田エリア。今回はこのエリアの名階段を堪能しつくす。

最初は高輪2丁目の保安寺参道。高低差はあまりなく緩やか(駅の階段より緩やか)ではあるが、左右に古い住宅があり、シュロの樹が生えている。この階段がどんな感じかを実感するためにご指名で池田が一気に駆け上った。池田はあまり意義を見出せていない感じだったが、ともかく上っていった。彼が戻ってきたのち、全員で登段。電灯や家屋に趣を感じたり、上からの眺めを味わったり、けっこう堪能した。また、一段の高さを表す蹴上、足が接地する面の奥行きを表す踏み面という専門用語もここで覚えた。

続いて高輪4丁目のS字型抜け道階段。坂は曲がっていてほしいというタモリの願望も叶える階段で、早速登段する。蹴上も踏み面も不規則という階段は、骨材や鉄筋が露出しているかなり年季の入ったもの。途中には集合住宅のものと思しき施設があって道を塞いでいるが、側溝を渡ってゆくと階段の続きがある。登り切ると清泉女子大が見え、タモリは昔番組で入ろうとして怒られたことを思い出していた。

今度はその清泉女子大裏の階段(東五反田3丁目)。両脇が石垣になっており、排水管が露出するなどの雰囲気、そして桜の巨木がみどころだ。登段するとすぐに見えるのは、踏み面に貼られた滑り止めのグリップ。黄色いだけに周辺と調和しておらず一同にも不評だが、その滑らなさは確かなようだ。そこから東五反田4丁目へ移動。裏通りの急階段を見る。急なうえに踏み面も狭い、この危険な階段はまず足軽の池田がイケダッシュで一気に上る。どうも達成感はないようだが、一応みんなでも登段。蹴上や踏み面、傾斜も途中から急に変わる変則的な階段だ。この階段では下りにもチャレンジ。と、下り切ったところで玉袋がツアコンが持つような旗を上に忘れてきたことが発覚。当然のように池田が取りに行かされるのだが、実はADが持っていたというオチで、これにはさすがの池田もキレていた。

最後は上大崎1丁目の不思議な階段。何が不思議かというと、ステップが斜行しているのだ。地形に合わせて階段を作った結果なのだとか。さらに脇のブロック塀も斜めに積んであるので、かなりおかしな感じになっている。登段してもまっすぐ進んでいるように思えず危ないようだ。と、一通り堪能した一同。次回は花の季節に酒もいれて、と盛り上がるが、その場に井筒監督を呼ぶ案は「酒の飲み方が古いから」却下のようだ。


階段をただ上り下りするだけの回だが、周辺を含めた雰囲気の良さもあってなかなか楽しい。松本の登場時に紹介されてた著書も読んでみたい。「階段で笑い取れますかね?」「取れる取れる」というOPのやりとりとは裏腹に、ほとんど笑いを取らずに淡々と進むが、それがかえって良いように思う。浅草キッドが出てくると、それだけで酒の話題と井筒の話題が出るようになったのも条件反射的でいい。ただ、ひとりと比べて年齢はもちろん上、キャリアも上のはずの池田が足軽になっている状況が疑問。そこはひとりが行くべきなんじゃないのか。台本上の設定で本人も納得ではあるんだろうが、いまいち解せないものがある。

空耳アワーの結果

安斎、パンクバンドを始めるらしい。曰く、「50年生きないと本当のパンクはできない」と。

ミュージシャン 曲名 賞品
ナパーム・デスヴォリューム・オブ・ネグレクト手ぬぐい
エミネムジャスト・ルーズ・イット手ぬぐい
エイジアワン・ステップ・クローサー手ぬぐい

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