08年2月22日 呑んべえにも苦手な酒がある! 新・呑まず嫌い王決定戦
ゲスト:浅草キッド、井筒和幸、勝田和宏(進行)
番組屈指の酒飲み、玉袋と井筒。そのふたりが勝負するという。勝負の内容は、お互いに嫌いな(苦手な)酒を当てるというもの。長年番組を見ているとそんな酒があるとはにわかには信じがたいが、あらゆる種類の酒を二日酔いの身体を引きずって呑みながら、お互いの苦手な酒を当てる。

基本の流れは本家の食わず嫌い王決定戦のトレース。浅草キッドチームとタモリ・井筒チームに分かれ、お互いに呑ませたい酒を指名しながら交互に呑んでいって最後に当てる。酒の種類はそれぞれ10種類。しかも蒸留酒が揃った。井筒は「当てて何が嬉しいんだ」とさっそく番組を根底から覆すようなことを言うが、まあとにかくスタート。

まずは井筒がカシスを呑む。初っ端から20度だが、それでもいきなり(甘くてストレートに向かない酒にもかかわらず)ストレートでくいっと。曰く、「砂糖水」なんだと。対する玉袋はカルーア。こちらも20度だがさすがにストレートではなくカルアミルクで。ただ、コーヒー牛乳を飲むがごとくぐいっと一気に空けてしまった。次に玉袋が指名したのはスコッチ。これも井筒はストレートで。臓物が開いた感じの井筒は勝田にスコッチを強要するなど早くも自由人ぶりを発揮。対する井筒の指名はシャンパン。演技なのか、玉袋は炭酸があまり得意でないとアピールした。

3回戦は井筒がワンカップ、玉袋はブランデー。ワンカップとベストマッチな井筒と、ブランデーとミスマッチな玉袋とが好対照。4回戦は井筒が白ワイン、玉袋が赤ワイン。ここで井筒が急に無言になり、唇を潤す程度。これはかなり怪しい。5回戦はテキーラ(井筒)と梅酒(玉袋)。井筒は39.5度のテキーラすらストレートでテッキー呼ばわり。もうどうかしてる。一方の玉袋は初めて酒をほめ始めた。タモリと井筒がそれをいぶかしむ。さらに井筒はジンを、玉袋は芋焼酎を呑む。ジンは勝田がアルコール度数8度と発表して一同を驚かせるが、47.3度の誤りで、勝田も含めもはや全体が酔っている感じ。で、井筒はやっぱりジンもストレート。玉袋は反応があやしく、梅酒と並んで有力候補の一つに。

この後も玉袋が紹興酒、マッコリ、井筒は泡盛、グラッパと呑んで(カットされているが玉袋はスピリタス、井筒はラムも呑んでいるはず)、玉袋がバーボン、井筒がスピリタスを。ここで玉袋も井筒に対抗してストレートで呑み始めた。井筒はスピリタスすらストレートで呑もうとして実際に呑むが、さすがに何も反応できず。そもそももう完全にできあがっていて、同時に呑んでいる4種類の酒がすべて同じ味になっているほどなので、味なんて感じていなさそうだが。

さて予想タイム。浅草キッドチームは限りなくクロに近い白ワインを、タモリ・井筒チームは怪しげな数種から赤ワインをチョイス。ここで当たっていれば「参りました」が出るはずだが、意外にも両陣営ともに参りましたが出ない。…と、井筒がルールを解していないだけだった。「白がいちばん嫌いですよね?」と聞かれてあっさり認める井筒。これは誰の目にも明らかだったので、玉袋が勝利。玉袋のほうは芋焼酎の匂いがダメなんだと。で、ここまで呑んでおきながらふたりは収録後に二軒目へ。どこまでも酒好き。


井筒と酒となると定番でありながらも酔い方がひどいので眉をひそめがちだが、今回は勝田にしつこく絡んで酒を強要する他は大きく暴れることなくよかったかと。むしろキツい酒を次々ストレートで呑んでいく豪快さには感心させられるものがあって、井筒に酒が絡んだ企画で初めて好感を持ったかもしれない。白ワインのわかりやすさなど、荒い面よりお茶目な面が多く出ているように思った。酒の種類を揃えて、多くを語る間を与えない流れがいいのだろうか。企画そのものもパクりとはいえ、最後グダグダになったのも含めよかった。それにしてもここまでぐいぐい呑んで、さらに二軒目に行こうという気になるとは、呑めない人間からすると想像を絶する世界だな。

空耳アワーの結果

安斎、奥田民生のツアーパンフをまた手がけたらしい。1本目は番組の編集さんから。

ミュージシャン 曲名 賞品
エマーソン、レイク&パーマー用心棒ベニー手ぬぐい
ディープ・フォレストフリーダム・クライ手ぬぐい
セリーヌ・ディオントゥー・ラヴ・ユー・モア手ぬぐい

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