08年2月15日 | ホバーの火を消すな! 掃除機を使って簡易ホバークラフトをつくろう!! | ||||||||||||
ゲスト:伊集院光(進行)、竹山隆範、相島一之、木村英樹(指導)、東海大学チャレンジチーム | |||||||||||||
飛行機的な機能と船舶的な機能を併せ持った夢の乗り物、ホバークラフト。しかしその燃費の悪さ、高波への対応、操縦の難しさなどが災いしたか、現在絶滅の危機にあるという。ただ、実のところ掃除機一台さえあればホバークラフト(の原理を持った乗り物)が作れてしまうらしいのだ。そこで今回は掃除機でホバークラフトを作って実際に乗ってみるとともに、東海大チームと競う。 まずはホバークラフトの原理を学ぶところから。基本は飛行機の羽根が上下の圧力差で揚力を受ける、という原理の応用。地面に近くなると圧力差がより大きくなり、浮上するというわけだ。ホバークラフトでは、この原理を人工的につくるためにファンを地面に向け送風。周りをスカートで囲って空気を閉じ込め、空気の膜を作って船体を持ち上げる。これにより、大きな圧力差がなくても浮くのだという。 原理を学んだところで実製作開始。ホバークラフト製作に必要なのは掃除機、板材(船体)、浮き輪(スカート)、ビニールホース(スカート内部へ空気を送る)、プラスチック容器(掃除機とホースをつなぐ)。今回は三点支持(浮き輪が3つ)のものをつくる。まず板材を組み合わせて船体をつくり、浮き輪を膨らませて船体に貼り付ける。これに動力部を取り付けるのだ。動力は掃除機のモーター部。これをプラスチック容器に接着し、さらに容器にはスカートへ空気を送り込むためのビニールホースを取り付ける。この容器を船体にセットして完成。試しにタモリが乗ってみると、本当に浮く。指一本で楽々動いていた。それどころか、相島、竹山はもちろん、伊集院が乗っても浮いており、場内は興奮の坩堝。 さて、完成したホバークラフトを使って学生チームとのレースを行う。学生チームは船体の間に小さなスタイルフォームをたくさん噛ませ、二重構造の船体に。スカートはビニールシートを船体の側面に貼り付けることで対応し、小さな穴をあけて送風口の役割も持たせた。これにより、かなりすっきりした仕上がりになっている。お互い掃除機ベースであるため、電源は家庭用電源から供給。したがって、各チーム乗る人だけではなく、コードの捌き手も控えていざレースへ。 コースは10mの直線。たかが10mでも、前進する力が弱いのか、なかなか両チーム前へ進まない。特にタモリ倶楽部チームは重心のずれもあって全く進まず。そんな中東海大チームは少しずつながら加速、タモリ側の捌き手だった竹山が神の足という最終手段に出るも及ばず東海大チームが圧勝。と、ここでタモリが「条件を同じにしてやりたい」と今までの苦労をすべて無に帰す発言を。そこで、東海大チームはそのまま、タモリ倶楽部チームは木村の指導のもとにつくられたより本物に近い構造を持った高性能ホバークラフトで泣きの一回。今度は動き出しが早かったタモリ倶楽部チームだが、進路が徐々に徐々にあらぬ方向へ。タモリが手で進路を変えるインチキを使いつつ、何とか勝利した。 最後に、自作ホバークラフトレース(一戦目)で勝利した側の東海大チームに、掃除機をあしらったトロフィーが授与された。まあレースには完敗したものの、浮いただけで上出来、というのが今回の結論のようだ。 いざ自分がやるにはちょっとスケールが大きすぎるが、身近なものを使って近代的(?)なものを作るというのはけっこう楽しい。ホバークラフトはやっぱり子どもの頃ちょっと憧れた乗り物でもあるし、手作りホバーには乗ってみたい。勝負はグダグダですっきりしない終わり方になったが、完成までの過程はそれなり。真剣な作業になるとダンマリになりがちなのがこの番組のパターン。でも、今回は伊集院がいたせいか下ネタ(を想起させるネタ)が多く散りばめられ、タモリもそれに乗っかってきたので製作中もいい雰囲気だったように思う。とはいえ企画は地味といえば地味で、こういう場に呼ばれる相島の心中やいかに。楽しんでたみたいだからいいか。それにしても最近は舞台出身の俳優の出演が多いな。誰の意向だ。 空耳アワーの結果 安斎、カナダでホバークラフトに乗ったらしい。
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