07年8月31日 今、地盤がアツイ! 学生対抗ソイルタワーコンテスト
ゲスト:松尾貴史(進行)、竹山隆範、勝村政信、片田敏行(解説)、各大学参加者、峰岸国夫、規矩大義、西川泰子
近年土木系の企画を多く採り入れているこの番組だが、ついにあらゆるものを支える地盤、地盤工学へと目を向けるに至った。今回は地盤の基となる土を使って塔(ソイルタワー)をつくり、その強度を競うという企画。競技は3人一チームの大学対抗で行い、タモリらもチームを組んでオープン参加する。

ソイルタワーはどんなものを作ってもいいわけではなく、きちんとルールが設定されている。材料として使っていいのは珪砂4号、珪砂7号、山砂、関東ローム、砕石(割合は自由)。高さは45cm以上としなければならず、また、頭部の直径、一辺の長さを10cm以上にする必要がある。さらに、電気工具は用いてはならない。こうしたルールを確認したのち、各大学の施工状況を確認する。

日本大学は理工学部社会交通工学科からの参戦。締固め試験の供試体を積み上げようという作戦だ。武蔵工業大学は工学部都市工学科から。あえて土同士を混ぜず、それぞれの長所で短所を補う多層構造で作成。ただ、モールドの取り外しに失敗し、作り直すことになった。関東学院大学工学部社会環境システム学科は全員女子。大きさの異なる角柱を三段重ね、荷重を広い面積で分散させようというアイディア。中央大学理工学部土木工学科は基本的に締固め試験の供試体風のものを積み上げるのだが、締固めには廃棄物を使い、また、竹をモチーフにしているのがポイント。横浜国立大学工学府社会空間システム学専攻のチームは繋ぎ目や角をなくし、かつ一体化させた構造を作った。これには片田も「強そうだなぁ」と印象を漏らす。タモリチームは全員素人なので、地盤工学分野の教員である峰岸と規矩を監修に迎え、というか彼らの設計で世田谷の一般的な地盤を再現した。

さて、競技は至って簡単。タワーの上に錘を載せて荷重をかけるというだけだ。載荷台の自重である5kgからスタートし、10秒持ちこたえたら次の段階へ進む。最初の日大はいきなり記録を順調に伸ばす。あっさり100kgを突破し、175kgをマークした。続いて関東学院大。目標という40kgはクリアしたがそこまで。角柱は角に荷重がかかってしまい崩れやすいのだそうだ。中央大は載荷台を載せる前からタワーが曲がっており不安視されたが、少しずつ刻みながら95kgを達成。片田も意外という健闘だった。横浜国立大は安定感抜群。用意していた錘がなくなるほどで、205kgで打ち止めになった。ここでオープン参加のタモリチームもやってみる。勝村は「棄権します」と弱気だったが、教員監修だけあってあっさり205kgをクリア。最後に作り直しがあった武蔵工業大。載荷台を難なくクリアしたと思ったら次であっという間に崩壊。記録5kgと、バラエティー的には最高のオチとなった。

ということで優勝は横浜国立大。賞品としてスコップ型のトロフィーとコンテストの非公式イメージソングであるソイルワーク「スタッビング・ザ・ドラマ」のCDが西川から贈られた。


土木系もここまできたか、という地盤ネタ。懐かしさに書棚の「土の試験実習書」を取り出してきてしまった。とくに危険性はなさそうな企画だったが、番組で作ったヘルメットをしっかりかぶっているところがちゃんとしてるなあと思った。武蔵工業大チームが強烈なオチを作ったのがよかったが、今回解説をしていた片田も同大学教員なので助言をしていないとは考えづらく、テレビ的な効果を狙ってわざと弱いのを作ったのかしら、という気もしてきた。何にしてもオチは良い。勝村と竹山はあまり活躍できず。極端な話、誰でもいいという感じだったので、眞鍋かをりあたりを呼んでもよかったのでは。って理系企画に堪えうるゲストが彼女くらいしかいないのでいつも発想が同じになってしまうけど。

空耳アワーの結果

安斎、今度射的展をやるらしい。

ミュージシャン 曲名 賞品
ザ・ホワイト・ストライプススージー・リー手ぬぐい
アバダンシング・クイーン手ぬぐい
PFM友よ(幻の映像)手ぬぐい

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