07年7月6日 バス停は昔の名前で立ってます
ゲスト:板尾創路(進行)、泉麻人、山田五郎
開通当時についたものがそのまま残ることの多いバス停の名前。今回はそのような、現地には面影のないバス停の名前の由来を過去の地図等から探っていく企画。メンバーは地図に詳しいタモリ、街に詳しい山田、バスに(異常に)詳しい泉とのこと。

まずは小田急バスの「ウテナ前」。これはウテナ化粧品だ、とメンバーが口を揃える。地図を見てみると確かにその通りで、以前の地図に工場があった。その後、現場の映像を見たり補足説明をADから貰ったりするが、鈴木ADの説明では詰めが甘く、一同から総ツッコミを喰らう結果になってしまった。

続いて都営バスの「通三丁目」。以前は町名だったはず、という泉の記憶を基に地図を見ると、確かに以前は町名が「日本橋通」となっており、これに由来すると推察された。問題はなぜ「日本橋」を省いたかだが、これは川上ADの説明でも要領を得ず、結局一同で考えることに。至った結論は、周辺の町名にすべて日本橋とついているが、それぞれを呼ぶのに日本橋とはつけないだろ、通も同様だ、という非常にもっともらしいもの。

途中にはミニコーナーも2本。一つは「泉麻人の私だけが知っているバス停」。泉の知っている(実際に行ったことのある)バス停を紹介するコーナー。「沼入口」「水道タンク裏」「女の湯」「雲風呂」「雨降り」「下り」「区境」「雷」が紹介された。女の湯から下りまでは同地区に密集しており、特に雲風呂〜下りは連続したバス停。泉は「三題噺みたい」と主張するが、あっさり否定されていた。もう一つは「板尾創路の珍名・奇名おもしろバス停大集合!!」。「ガス会社」「十八才」「途中」「犬の墓」「儀式」が紹介され、関連して「十八女」の話題も出てきた。

最後の由来調査は国際興業バス「後」。これは由来が地図では見つからず、ビギン(山元D)の説明を聞くことに。それによれば、後とは仏教用語で寺の北側の意らしく、近隣にある寺の北にある地区なので後と名がついたとのこと。ここまでは完璧だったが、一同が気になった次のバス停「宿」については調査がなく、評価はガタ落ち。「ようやくマトモな奴が出てきたと思ったら…」とボヤかれていた。

ところでこの企画、バス停由来の箇所は「第○問」とされており、優秀な人には賞品が贈られる予定だったようだが、抜けた人がいなかったということで参加賞の「東京都内乗合バス・ルートあんない」が全員に贈られた(最初から参加賞しか考えていなかったっぽい)。ここでも泉は「分厚くなったね、最近ね」と、持っているからこそ言えるコメントを残していた。


タモリが東京のバスはかなり細いところもカバーしているという主旨のことを口にしていたが、奈良も相当だと思います。動きがほとんどなくて地味な印象を拭えない企画だが、メンバー・内容ともに濃く、楽しめた。変わった地名、と括ってしまえばありがちっぽいけど、泉のバスマニアぶりが自然かつ強力で面白い。タモリがぽろっと触れた路線に「一昨日乗った」と返すように、大げさに語ったりせず、淡々としているのだけど、その中に狂気がにじみ出ている感じが素敵。山田と泉の街の薀蓄は「おじいちゃんの会話みたい」と形容されたように度を越しており、それもまた素敵。板尾が進行を務めるというのもこの番組ならでは(しかも過去にも何度かあるというのが…)の印象で、そういう意味でも貴重かと。

空耳アワーの結果

泉、ある年の崖っぷちメンバーのイベント後の呑み会で昆虫採集の技を披露したらしいが、酔っ払っていたせいで黒田節のようだったとのこと。

ミュージシャン 曲名 賞品
ラウラ・パウジーニレスタ・イン・アスコルト手ぬぐい
ビョークユーヴ・ビーン・フラーティング・アゲイン手ぬぐい
メタルチャーチライン・オブ・デス耳かき

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