07年6月29日 | 今日からあなたもカリビアン!? スチールドラムを作って叩こう!! | ||||||||||||
ゲスト:マーティ・フリードマン、クリス・ペプラー(進行)、近田春夫、まこと、鈴木伴英(指導)、パンタジア | |||||||||||||
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのヒットにあやかって、カリビアンを志した音楽家一同。具体的には、ドラム缶からスチールドラムを作って鳴らそうということだ。本当にドラム缶から作るのかタモリは疑いの目を向けていたが鈴木によれば本当のようで、ドラム缶のあれこれについて軽く学んだ。 実演やジングルのために鈴木のバンド、パンタジアを呼んでいた(番組中で「イエロー・バード」「バカナル・レイディ」の2曲を演奏した)関係で、まず本物のスチールドラムに触れる。ダブルギター、チェロ、クアドラフォニック、ベースと多種類だが、実際に触れたのはメロディーラインを担当するテナーパン、コード・バッキングを担当するダブルセコンド。メンバー一同、一通り試し弾きした。パンタジアのメンバーにスチールドラムの魅力を聞く場面もあったが、要領を得ない結果に。 さていよいよ製作へ。ただ、ドラム缶からだと数十時間かかるということなので、20リットルペール缶(二、三時間でできるらしい)で作ることに。まずはハンマーで缶の底を叩き、なめらかにへこませる(シンキング)。意外にも徐々に徐々に伸びてくるもので、みんな感心するが、この手の企画にありがちなダンマリの流れに。十分にへこんだら、型紙(今回は一オクターブ分)を使って音階を作る場所(演奏で叩くところ)にしるしをつけ(マーキング)、音階を作る場所以外をさらに叩いてへこませる(スムージング)。 シンキングの間には、スチールドラム発祥のトリニダード・トバゴに関するクイズも実施。叩きながらだと聞こえないので、拡声器を使って出題していた。問題は「1498年にトリニダード島を発見したのは?」(正解はコロンブス)、「トリニダードとは三位一体が語源と言われているが、トバゴの語源と言われているのは?」(煙草)、「駐日トリニダード・トバゴ大使館はどこにある?」(デリー)、「トリニダード・トバゴ発祥の世界的に有名なダンスは?」(リンボーダンス)。タモリが適当に挙手して適当なことを言ったのがたまたま正解、ということがあり、彼が優勝した。賞品はフィグ・パンチ(バナナジュース)。 スムージングの途中で鈴木にデキを評価してもらう。結果、クリス・タモリ・近田は一応(音階が)セパレートされている、マーティはなんとかセパレートされている、まことは何とはっきりとセパレートされている、という評価に。スムージングがある程度終わったところで音階の調整(チューニング)へ進む。音程はチューナーで確認しながら裏から叩いたり何だりで調整するのだが、一音合わせるのも至難の業。結局収録時間内に収まらないという結論に達し、作ったスチールドラムで「バナナボート」を演奏する夢は立ち消えになった(近田はテレビの企画なのに途中で諦める、という行為にいたく感銘を受けた様子)。代わって、パンタジアのスチールドラムでバナナボートをやってみる。ただこれも盛り上がりに欠け、最終的には「ショート・ショーツ」を演奏した。 スチールドラムってその形が当然であるかのように今まで見てきたけど、おそらくは本当にこうやって作っているんだろうなあと感心しながら見た。ただ、途中の「近隣に迷惑をかけないように」というテロップに関しては、製作のいちばんのキモは音階域の設定で、その台紙がない以上は家庭ではつくりようがないように思うのだがどうか。企画自体は基本的に黙々とつくるのが中心なのでさして面白いこともないが、お試し演奏でマーティが荒城の月を叩いたのはびっくりというかさすがというか。まことが適当に叩くことしかできずに「前衛」と言われていたのとはえらい違いだ。つうかまことはなんでトラディショナルグリップで叩くかね。ところでパンタジアの演奏でスチールドラムとドラムとが全然合ってなかったように聴こえたのは気のせいか。 空耳アワーの結果 安斎の個展が開催中とのこと。6/29〜7/16原宿LAPNET SHIP、7/18〜7/30名古屋松坂屋南館、8/3〜8/12郡山MOLTI。なお、1本目は堀部圭亮から。「身内といえども厳しい判定」だそうで。
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