07年6月8日 | 歴史ミステリー!? 東京一の古墳群を行く!! | ||||||||||||
ゲスト:マギー(進行)、江川達也、竹山隆範、斗鬼正一(解説)、落合友一 | |||||||||||||
東急多摩川駅近くの多摩川台公園には、東京最大級の古墳群があるという。昔から肥沃な土地で、有力な豪族が治めていたことからそのようになったらしく、今回はみんなで古墳群を探検する。斗鬼に言わせれば、東京で、かつ田園調布でこれだけ古墳が密集しているということに大きな意義があるそうだ。 最初に見るのは亀甲山古墳。4世紀後半に作られたとされる、多摩川流域最大の前方後円墳だ。ここでは古墳の基礎知識が斗鬼から示された。出てきたのは、前方後円墳には実際には前後がない(江戸時代に学者が御所車に見立ててつけただけ)、とか、古墳は3世紀中頃〜7世紀末につくられた、とか、権力を誇示するために高台や交通のよいところにつくられた、とか、全国に同じ形の古墳があるのは大和朝廷が徐々に全国を治めていった関係による、といった話題。 続いて8基の古墳からなる多摩川台古墳群へ。亀甲山古墳に埋葬された首長の部下が埋葬されているという説もあるらしい。それぞれ番号がついているが、1号墳(円墳、後にできた)と2号墳(方墳、先にできた)は、別々の時代につくられたものをつなげて前方後円墳になった非常に珍しいものだそう。また、8号墳は昔9号墳とされていた。すなわち、現8号墳と7号墳の間には当初古墳とされていた地形があり、それが後の調査で古墳でないと判別されたのだそう。 古墳群を一通り散策したあとは4世紀前半にできた東京最古の前方後円墳、宝莱山古墳へ。ただ、円墳は戦前の宅地造成の際にばっさり切られてしまっている。これに関連して、古墳の面影を全く残していない(要は宅地になっている)西岡第19号古墳や庄仙遺跡の写真も見た。 最後の古墳は住宅地(落合が所有)の中にあるという浅間様古墳。7世紀前半につくられたとされ、横穴式の石室がある。戦時中は防空壕にも使っていたそうだが、探査の結果円墳であることが判明したとのこと。入り口は修復したらしいが、石室は当時のまま残っており、入ることもできる。石室を構成する石には何やら刻印も。 まあそこまでいろいろ回っても、結論としては「一等地は昔から一等地だった(古墳が多いのは、昔の人もこの地を優良な地とみなしていた)」なんてものみたいだけれど。 古墳とか化石とか、意外なところにこんなものが、みたいなことをやらせたらこの番組の右にでるものはない印象。解説に呼んだ宮藤官九郎っぽい斗鬼のキャラクターがなかなかで、「古墳ギャグ」と称されたユーモア(面白いかどうかは微妙)とかそもそもの喋り方とか、テレビ向きだと思う。相変わらず素人の発掘力も凄いな。そんな斗鬼もわざわざ探検服に着替えているのに、企画自体には興味を持っていた様子のタモリは着替えず。こういう時は嫌々でも着るのが普段なのにどうしたのだろうか。他はいかにもこの企画に興味がなさそうだったが、それなりの食い付きを見せていたのはロマンやら何やら感じたからだろうか。ところでビギン(とスタッフ1名)が弥生時代風?のすごい格好をしているのに誰もそのことに触れてないのはどういうことなのか。カットされた? あれは突っ込まないとちょっとかわいそうな気がしないでもないが。 空耳アワーの結果 チョコベビーズのセカンドアルバムの発売が決まらないとのこと。一方でタモリはジャズレーベルをつくったらしい。
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