07年5月11日 昭和の時代にタイムスリップ! 団地探訪
ゲスト:松尾貴史、次長課長、大木真理子(解説)、小林良、大山顕、照井啓太
八王子の都市住宅技術研究所には、集合住宅歴史館というものがある。有り体に言うと団地博物館といった趣。もちろん団地という言葉が一般化する前の集合住宅もあるが、今回はそんな昔の団地を見学する。

まずは集合住宅の先駆け、同潤会アパートから。集合住宅歴史館ではそのうち代官山のアパートを復元しており、共用スペースでは食堂カウンターと窓ガラスが移築されている。住戸は世帯用と独身用とがある。世帯用は2部屋・台所・便所という所謂2K? 家賃は戸建てより高かったらしい。しかしダストシュートが備えられていたり、床の間が設えられていたりと、凝ったつくりも。独身用は作り付けのベッドや通風窓がついている相応の部屋の広さ。独身の次長課長井上がレポートするもさっぱり要領を得ず、タモリが大木を伴って潜入した。

代官山アパートは昭和2年の建物だが、そこから一気に飛んで昭和32年建設の蓮根団地へ。2DKという言葉が生まれたころでもある。牛乳受けも備えたスチールの扉を開けると、食寝分離が徹底されたなかなか広々とした部屋が。台所には作り付けのテーブルもついている。シンクは人造石研出しで、この少し後の時代にステンレスになる模様。茶の間には昔のカラーテレビもついていた。この設備、この時代にしてどうも次長課長河本の現在の実家以上の設備らしく半ば呆然としていた風。続いては昭和33年建設の多摩平団地テラスハウス。専用庭を持つ長屋形式の連続建住宅のことをテラスハウスというが、要は2階建てが並んでくっついている建物のこと。3Kで、風呂はそんなに大きくないが、キッチンはステンレスに。家賃はだいぶお高い。

テラスハウスの庭の見える居間でくつろぎながら、団地マニアによる団地男座談会へ。出てきたマニアは住み団の小林、撮り団の大山、旅団の照井の3人。小林は公社の分譲物件を購入し、内装を大きく変えているらしい。かなりラフな作りなので、変更もしやすいようで、持ち込まれた写真はとても団地とは思えないものだった。大山は高層団地を専門に撮影しており、さまざまな特殊な形状を愛でているようだ。照井はとくにスターハウスと呼ばれるものが好きらしい。さらに一同からは、この後に見る晴海高層アパートの事前情報まで吹き込まれた。

ということで昭和33年建設の晴海高層アパートへ。スキップフロア方式である。実際に使われていたものを持ってきたというエレベーターを見たあと、非廊下階住戸へ。2DKに風呂トイレで公務員初任給を上回る、かなりの高額物件だ。畳が特殊な大きさだったり、様式便所ができていたり、排水パイプがむき出しになっていたりと、特徴的なところがかなり多い物件だった。

そんなふうに楽しんだ一同。若い次長課長にはすべてが新鮮だったようだが、どの物件も河本のいまの実家以上の物件だったようで…。


次長課長は地味企画にばかり呼ばれることを嘆いていたが、地味ながらもなかなかの好企画。単純に自分が間取り関係が好きということもあるのだけど、昔の家のつくりであるとか、徐々に設備がよくなっていくところなどは興味深く見た。団地は近所でもそんなに高くないし、機会があれば一度住んでみたくはある。借りてきた猫のようにおとなしい次長課長とは反対に、キッチュはやかましいわけではないにしろかなり自由なふるまい。さすが番組慣れしている人は違う。知らない偉人も平気でいじるし、発言も適当だし、案外高田純次の後継的位置にも立てるのかな?と思った(実際は理性が邪魔をするだろうけど)。団地マニアの面々(大山氏は知ってるなあ…)も各々がいい視点を持っていて好感。

空耳アワーの結果

ミュージシャン 曲名 賞品
ショッキング・ブルーヴィーナス手ぬぐい
マイケル・ジャクソンスリラー手ぬぐい
エリス・レジーナ祈り手ぬぐい

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