07年3月30日 | 大学対抗! わら塚選手権 | ||||||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、眞鍋かをり、竹山隆範、各大学参加者 | |||||||||||||
脱穀したわらを乾燥・保存させるために積み上げてできるわら塚。地域地域でその形態が違うわりには専門家がいない(実際、この手の企画にありがちな解説するオトナがいない)この世界を学生たちが独自に研究、その成果を持ってきた。今回はその成果を競ってもらう。出場は研究室つながりの千葉大、サークルつながりの東京農工大、NPOつながりの早稲田大、学部つながりの茨城大、研究室つながりの東京大。なぜかはしゃいでわら2tに飛び込む芸能人一同。 まずは出場者紹介がてらどんなわら塚を作るかを聞く。全校、独自のアイディアで作るわけではなく、既に存在するわら塚を作るという話のようで、千葉大は丹波のせいろ(住居型。現存しない)、東京農工大は宮城のワラニョ(束を格子状に積み重ねる。「ニョ」は「堆(ニオ)」の訛り)、早稲田大は千葉のワラボッチ(中心の棒の周りに積み重ねる)、茨城大は茨城のワラボッチ(棒を使わず積み重ねる)、東京大は長野のワラニョウ(中心の支柱と3本の土台支柱の上に積み重ねる)をつくるとのこと。途中、「ボッチ」の解釈が大学間で違うことが明らかになったが、どうやら茨城大の「積み重ねたもの」という解釈が妥当な模様。 競技は竹山の号令で開始。各大学それぞれ目指すものが違うので、作業手順はさまざま。一同はその様子を巡回してゆく。千葉大のせいろはわらを同じ方向に積んでゆき、最後に屋根をつける。農工大のワラニョは束を4方向に順に積んでバランスをとる。早稲田大のワラボッチは大きなわらの束に小さな束をくっつけ、最後に屋根をつける。束の結び目のところで束同士をつないでいる。茨城大のワラボッチは基本的には早稲田大と同じ作り方だが、支柱の棒を使わないのがポイント。東京大のワラニョウは穂先を縛って支柱周りに積み上げていく。作り方とともに各人の研究テーマや好きなことについても聞いていった。千葉大が落花生を用意していたが、落花生好きのタモリは食べただけで品種の違いを判別し、学生に驚かれていた。 完成品も順に見ていく。せいろはわらが密集して一見乾燥しなさそうだが、かえって風が均等に当たって乾きやすいのだそう。ワラニョは不安定なようで意外に安定している。地面から離しているため、地表の湿気を吸わない、鼠が繁殖しないという特徴もあるらしい。早稲田大ワラボッチはとにかく量が積めることが特徴。茨城大ワラボッチは早稲田大に比べずいぶん小さいが、わらが屋根からはみ出さない(実際は出ているのだけど)ことが売り。ワラニョウは大量のわらがコンパクトに収まるのが特徴。ただ、資料写真の形状とはずいぶん違ううえ、一部崩れてしまった。もっとも、抜けやすい構造であるようなので酌量の余地はあろうけれど。 判定は、研究成果と出来栄えを総合的に判断。千葉大のせいろに決まった。現存しないわら塚を復刻したというのが決め手だったらしい。賞品はわら草履を冠したトロフィー。 えらく地味なテーマであるが、テーマ選定以上にどうやって出場者を集めたのかがキニナル。大学の求人コーナーにでも貼り出したりするんだろうか。集め方はともかくとして、学生側は人の良さそうな好人物が集まって和やかに進み、雰囲気はいいと思った。って大学対抗企画自体毎回けっこういい雰囲気か。今回は農学系のせいか女子もそこそこ多く、あまり気負ったような人もおらず、そのへんでやわらかい空気になっていたように思う。企画として面白いかと問われれば詰まってしまうところはあるけど、勉強にはなるのでは。企画から考えるとゲストも多いような気がしないでもないが、そのへんは仕方なしか。こういうときの女性ゲストはやっぱり眞鍋なのね。 空耳アワーの結果 安斎、勝手に観光協会の企画?でなまはげの衣装で演奏をしたらしいが、そのときゲストに呼んだ山田五郎(G.)はわらがギターに挟まって演奏できなかったらしい。
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