06年12月15日 ポール・モーリア追悼記念 イージー・リスニング鼻歌文字起こしリサイタル
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、劇団ひとり、近田春夫、萩原健太
イージーリスニング好きのみならずともその名を知っている斯界の巨匠、ポール・モーリアが11月に逝去。その死を悼むとともに、歌詞のないイージーリスニングの名曲を文字起こしして後世に残す試みを今回実施する。ひとりはイージーリスニング自体知らないという意外なことになっているが、そこはオッサン3人が熱弁。説明もそこそこに自分たちにとって懐かしい話題で大いに盛り上がり、ひとりは身動きすらできない。

ともあれ文字起こし。文字起こしは全員が取り組むわけではなく、曲ごとに担当を設定。近田→萩原→ひとりのローテで文字起こしをし、それが何の曲か当ててから微修正、最後にみんなで唄う(PVとして撮影)というシステムだ。例題の「オリーブの首飾り」を経て、第1問は近田の「エーゲ海の真珠」。書いた近田でも文字だけではわかるかどうか、という問題で、みんなあれこれ手探りで唄っているうちにひょいと答えが。いつ正解が出たかわかりづらい結果になった。ただ、実際にPV撮影に入るとみんな手応えをつかんだ様子で、一様に表情が華やいだ。その手応えは、以後の撮影で入れられた歓声に応えるフリに表れていた。

余勢を駆っての第2問は萩原の「涙のトッカータ」。やはり出題者が「わかるわけねえよな」と言うくらいで正解は出なかったが、答え合わせではみんな納得の文字起こし。次はひとりの「恋はみずいろ」。最終的には正解が出たが、その前段階で適当に言っているだけでも正解に近づいているようで、ひとりは「ほぼそのまんまです」を連呼。実際は合ってなかったのだけど。また、PVではタモリがはしってNGを出すハプニングもあった。4問目は近田に戻って「シバの女王」。やはり書いた本人は手探り状態の発言でも「モロ、モロ」と言うのだが、解答者たちは何が合ってるのかさっぱりわからず。萩原「ミスター・ロンリー」は意外とあっさり答えが出て、ひとりの「夏の日の恋」ではこの回で最も綺麗に正解が導かれた。

最後はイージーリスニング以外の曲からタカが出題。一目でわかるよしもと新喜劇のテーマ(正式曲名「サムバディ・ストール・マイ・ギャル」)だ。これを唄いながら終了した。


音楽ネタに近田と萩原とくればもう鉄板であるが、年明けに空耳アワードをやるならここでこのふたりを配するのは妥当だったのだろうか。ひとりが出ているのだからふかわりょうあたりをくっつける手もあったのでは、と。ともかく業界ではかなり有名な近田や萩原がこういうバカなことを真剣にやっているのは見ていて本当に楽しい。目を細めて温かく見守りたい気分になる。ひとりもイージーリスニング素人で話題にはついていけないながらも、唄うときはいちばん熱唱している風で、歌謡曲歌手によくある口だけ「ありがとうございました」をちゃっかりやるあたりなかなか。まとまりよく、普通に楽しめる回だと思う。

空耳アワーの結果

安斎はでたらめな歌を歌いながら大暴れすることがあるというし、タモリはクラシックを聴きながら指揮者の気持ちで全曲指揮することがあるという。

ミュージシャン 曲名 賞品
オアシスヘイ・ナウ!手ぬぐい
マリア・マルダー真夜中のオアシス手ぬぐい
ビースティ・ボーイズインターギャラクティック手ぬぐい

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