06年8月11日 遅れている安斎さんの仕事を手伝って困っている人をホッとさせてあげよう!!
ゲスト:渡辺祐(進行)、安斎肇、みうらじゅん、五月女ケイ子、岩崎友昭、中嶋清弥、手塚能理子
一見台本がないように思われるタモリ倶楽部にも台本は存在し、もちろん事前に期限を守ってできてくる。それに引き換え、安斎は番組でもかねてから仕事が遅いことで有名。被害を受けている人も山ほどいる。そこで今回は、出演者一同安斎に協力して、たまっている仕事をみんなで片付ける。

最初の被害者はTシャツ作品集のミニブックを作った岩崎。去年5月発売で、本の購入者50名に表紙カバーのTシャツをプレゼントするという企画(応募者は60名くらいいたらしい)があり、昨年晩夏に発送予定だったのだが、これが未納であるという。今回安斎は得意気にTシャツを持ってきたが、「なぜいままでなかったのか」「間に合わせた感がありあり」と総攻撃。言い訳?は、ナンバリングが終わっていない、と。ナンバリングといってもマジックで数字を書き入れるだけなので、みうらがタモリにアウトドア般若心経の話をしたりしている間に一年越しの仕事があっという間、それこそ10分ほどで終了。

続いては中嶋ちゃん。空耳でも幾度となく触れられた表札問題だ。言い訳集をフリップで製作するほどずるずると引き延ばされてきたこの問題に対しても、安斎は完成品を持参してきた。一見見事なデキだが、「中嶋」が正式なのに対して「中島」と表記するミス。それ以上に重要な問題として、中嶋ちゃん宅の表札は横を想定していたのに安斎は縦に書いてきたというミスを犯していた。そこで、成果品をシンナーで消し、書き直すという決定が下され、急遽書き直し。雑談をしている間に順調に完成に向かう表札に、一同「いいですねぇ」と好反応。安斎は「プロになって初めて褒められた」と嬉しそうな複雑そうな様子。結局20分程度で完成した。

次にやるのは以前やっていた安斎の携帯待ち受け画像サイトを手伝った面々へのお礼。ギャラ代わりの謝礼であったTシャツ2枚とバッグが送られないまま4年も放置していたとのこと。4年とはヒドい話なので、品物に詫び状を添えることになり、その文面をみんなで考える。いかに長い時間が経過したかを強調する語を並べ、一同湧きに湧く中本来の目的に一切触れられないまま生まれ変わった宣言書(みうらはこれを三せん運動と名付けた)のような文面が完成した。五月女の絵による生まれ変わった安斎像も添えられ、お詫びは無事発送された(模様)。

最後はアックスの関係で出てきた手塚。アックスに連載していた漫画を単行本化することになったのだが、それから2年が経過しているという。何でも、台詞がなかった漫画に安斎が文章を入れたいと言ったこと、打合せを何度もすっぽかされたことが関係しているのだとか。これは今秋発売を目標とすることにし、そのまま現場で打合せがスタート。果たしてできるのかどうか。


久々にアカデミックでもなく、何かを学ぶわけでもないバカな企画ですっきり。ただでさえ安斎の仕事の遅さという定番にして永遠のテーマなのに、それをみうら(当日は安斎より遅刻!)の調子のよさと五月女の天然っぷりが加速させるステキな企画だった。こういうの大好き。番組内で過去に何度も触れられていた中嶋ちゃんの表札問題が解決されたのもよかったし、それに関連した言い訳集がまたよかった。縦書きと横書きの間違いを含め、一種の総合芸術の趣。それにしてもみうらの言葉のセンスというものには今更ながら驚かされる。くっだらない言葉がアドリブであれだけぽんぽん出てくるのは見事。ただ、面子が揃いすぎた感があり、反動が来ないかいささか心配。

空耳アワーの結果

安斎が企画時点から来ているときの常で、みんなで鑑賞。1本目と2本目は使用素材が同じ。

ミュージシャン 曲名 賞品
アストラッド・ジルベルトビリンバウ手ぬぐい
ファンカデリックベイビー・アイ・オウ・ユー・サムシング・グッド手ぬぐい
NOFXキル・オール・ザ・ホワイト・マン手ぬぐい

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