06年6月16日 | コロンブスもビックリの卵企画 エッグドロップ選手権 | ||||||||||||
ゲスト:伊集院光(進行)、眞鍋かをり、新井紀夫(解説)、各大学学生 | |||||||||||||
21世紀になっても技術の進歩はとどまるところを知らない。無論それは、科学技術においても同様で、今回はそんな技術の一端で競うべく、理工系有名大学(農工大、中大、東工大、慶大、首都大、東海大、ものつくり大)が集まった。競うテーマは紙だけを使って生卵を高いところから落としても割れないようにするエッグドロップ。 学生にもウケがいいらしいエッグドロップ、具体的には、紙で緩衝材をつくり、その中に卵を入れて一緒に落とす、というものだ。割れなければOK。エッグドロップには細かい規定もある。A2のケント紙1枚で機体をつくる、接着に使っていいのはセロテープ・両面テープ・ボンド、卵はLサイズ、落下後20秒以内に卵を取り出す、という4点だ。今回は9F(約30mの高さ)から機体を落下させる。 競技は農工大からスタート。卵を8個の三角錐で包み、さらにパラシュートをつけて落下速度を落とそうという試み。一見あぶなっかしい機体だし出演者は半信半疑だが、スタッフにぶつかったのもあって?軟着陸。成功した。続いて首都大。プロペラを広めにとった竹とんぼ型で、卵は蛇腹のクッションで保護。横から落ちると危ないかと思われたが、それでも成功。東工大は円錐に転倒防止のパイプをつけただけのシンプルなもの。衝撃吸収は先端のみだが、まっすぐに落下して見事成功。中大は夢に浮かんだデザインという風車のような形で、非常に大きな翼を回転させる。これも成功。慶大は農工大に近いパラシュート+緩衝材の構造。緩衝部がダンパーになっている。風が強かったが流されることもなく成功。東海大もパラシュート型。ケント紙を薄くはがして大きな軽量パラシュートにして成功。ものつくり大は大胆に折り鶴で挑む。まっすぐ落ちる工夫がされているとはいえ、これまでさんざん成功例を見せられてきた伊集院らも形状を見ていぶかしげだが、これもゆっくりと落下して見事成功。全校が成功してしまい、勝負にならず・・・。 予想外の展開に、空耳を挟んでルール変更。A2ケント紙をA3コピー用紙に変更(ロケ地の麻布プラザにこれしかなかったため)した。機体(基本的にケント紙の時と同じ機体)を作ってもらっている間に新井から理論的なところを教わる。要は、重力とつりあう空気抵抗を生み出せる構造にすればよいとのこと。で、強度も両者がつりあったときに速度が一定になるため、これに耐えるものでよいそうだ。また、高さは特に関係ない模様。 さて2回戦。農工大は三角錐を保ち、パラシュート部を諦めてきた。となると空気抵抗が小さくなるので落下速度は上がり、失敗。割れてしまった。順番かわって慶大は逆にダンパーを諦めパラシュート構造を維持。道中の落下速度はかなりゆっくりで期待させたが、着地の衝撃には耐えられずヒビが入ってしまった。中大はケント紙のミニチュア型。これも途中まではよかったが回転が止まって割れた。東工大も同じ構造で挑んだが、強度が足りずに割れた。首都大は竹とんぼ型を諦め、紙飛行機に乗せるという戦略。勝負を賭けた一投は見事にまっさかさまに落下。ものつくり大も構造を変えずに挑んだが、今度は鶴が回転して頭から落下。卵も飛び散り無残な姿に。順番が最後になった東海大、構造は一緒。編集的にはここで成功?とも思ったが、これもあと一歩のところで失敗に終わった。 ということで、ケント紙は全校成功、コピー用紙は全校失敗という結果に終わり、勝者を決められない事態になったが、コピー用紙で一番惜しかったということで慶大に優勝トロフィーが贈られた。 理工系大学対抗戦は今までも何度かあったが、今回はその中でも秀逸ではなかろうか。一見大丈夫とは思われぬ形状の機体が次々に軟着陸してゆく様には、自分が一応理工系出身であることも忘れて(眞鍋も理系だけど…)ただ驚かされた。完全に素人の目線。技術に焦点が当たったことで個々のキャラクターまで掘り下げることはできなかったけれど、それでも十分だと思う。全校成功→規約変更は想定外だったようだが、一度成功している様を見ているだけに、二度目の挑戦は見るポイントがわかってより熱くなったと思うし、編集もよかったと思う。惜しむらくは慶大の二度目、最後の最後でスタッフがカブってしまったが、これは仕方ないか。 空耳アワーの結果 企画の関係上早いめの時間帯。安斎、自動便座にすっぽり落ちてしまったらしい。
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