06年4月21日 クローズアップ現代・病(業界人編)
ゲスト:堀部圭亮(司会)、YOU、乾貴美子(アシスタント)、中嶋清弥、工藤千秋(レントゲン解説)、樫村直樹(カメラ解説)
デジタル撮影はもちろん、ハイビジョン撮影も珍しくないこの2006年だが、タモリ倶楽部は相も変わらずアナログ撮影。しかしこの番組にも、変化のさざ波が起きていた。番組の名物カメラマン・中嶋ちゃんが禿げてきた…ではなく、偉くなった…わけでもなく、ランパブに行かなくなった…でもなく、中嶋ちゃんの肩の痛みでカメラを担ぐのに時間がかかる(=休憩から再開まで時間がかかる)ようになったのだ。今回は職業病ともいえるこの痛みを考えるとともに、現代のテレビ撮影用カメラ事情についても探る。

ぱっと見でも肩が傾いでいる感じの中嶋ちゃん。さっそく工藤に内部の状態を解説してもらう。それによれば、本来ある程度前に湾曲しているはずの首がまっすぐになってしまっているという。これにより、衝撃を和らげる力が低下しているのだとか。また、背骨もS字のように曲がっており、ここでも身体の歪みが。レントゲンの中でも肩は傾いているし、椎間板ヘルニア予備軍くらい腰が張っているし、あまりに不安にさせる結果の連発に中嶋ちゃんも思わずカメラを持ちつつ他のカメラ前に出てしまう有様。鎖骨に入っているヒビ?は職業由来ではなく子供の頃の柔道のせいだそうで、その点ではひと安心。しかし痛みに対処するには手術か仕事を辞めるかしかないようで、思わず肩を落とす中嶋ちゃんであった。

続いて、テレビ局等のカメラマンに実施したという疲れる姿勢についてのアンケート結果を中嶋ちゃんの実演つきで紹介。結果は、5位・ハイポジ撮り、4位・中腰からのあおり撮り、3位・右にひねるカメラワーク、2位・真下撮り、1位・ローアングルでの前屈撮りであった。ただ、いずれもタモリ倶楽部ではまずお目にかからない撮影法のようで、それは堀部が「普段いかに技術を駆使してないか」と言うほどだ。

さらに、樫村からは撮影用カメラの変遷を聞く。そこで番組が90年製のカメラで撮影されていたことが明らかになるわけだが、最近はそのようなテープ式ではなく、ハードディスクに記録するテープレスのタイプが主流だという。樫村の勤務する池上通信機では1962年に初代機を製作、以降76年製でそれまで背負子になっていた部分が一体化、78年製で大幅軽量化、90年製でVTR部分も一体化したという。肩パットも徐々に改良が加えられており、エアーが入ったタイプも開発されたが、これは不安定になるということで商品化はされなかったそうだ。さらに時代が進むとハイビジョンカメラが登場するが、撮影の安定性のためにある程度の重さは確保されている。これで一部だけ番組撮影を行ってみるが、放送はアナログ方式なので視聴者からは違いがわからず。関係者だけがモニターで確認できるという状態になっていた。

結局中嶋ちゃんの症状に対する具体的な対策はとくに見出せなかったわけだが、それでもできるだけ長くカメラマンを続けたいという中嶋ちゃんからは「巻きで…」というある意味真っ当な現場からの意見が出た。タモリも「(撮影後、即)完パケできるようなの作ろう!」と乗っていたが実際はどうだか。


中嶋ちゃん大フィーチャー。一見さんざん彼を落ち込ませているような感じの企画だが、それもみんな彼を可愛がっているからこそであると思う。いいエピソードもいろいろ持ってるし。そうかランパブ好きですか…。企画自体は前半と後半で大きく変わってしまって、とことん中嶋ちゃんを落とさなかったのは残念だが、それはスタッフの思いやりか。YOUの発言は相変わらず冴えていて、どんな企画にも何だかんだでも対応してくるあたり、番組としても重宝しているのだろうと察せられる。フェアチャイルド解散の話はもういいけど…。乾ちゃんも帰ってきて、現時点最強の女性ゲストが2人揃うという贅沢といえば贅沢な回。何の気なしに乾ちゃんが言う「(手ブレが機械で補正できれば)プロじゃなくても…」が辺りを震撼させたのがかなり好き。

空耳アワーの結果

イラストレーターの職業病は腱鞘炎らしいが、安斎は当然そういうものとは無縁だそうだ。

ミュージシャン 曲名 賞品
レッド・ツェッペリン祭典の日手ぬぐい
レッド・ツェッペリンミスティ・マウンテン・ホップ手ぬぐい
ドラゴンフォースブラック・ウィンター・ナイトTシャツ

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