06年3月3日 タモリ倶楽部'S CUP ポンポン船世界一周レース!
ゲスト:伊集院光(進行)、やくみつる、勝村政信、劇団ひとり、庄司邦昭(指導)、堀木幸代(指導)、高橋邦生
タモリが一級船舶免許を有するほどの船好きなのは有名な話。それに乗じてかどうかは知らないが、今回は船のオーナーになった気分で、世界一周クルーズ気分を味わおう企画らしい。主役はポンポン船。おなじみ東京海洋大学の協力を得て、オリジナルのポンポン船でレースをする。

手始めに庄司と堀木が作ったポンポン船を見せてもらう。一見一般的なものと大差ないが、スピードはあるし曲がらないので一同びっくり。あまりにぐいぐい進むのでタモリは解説も聞かずすっかり夢中だ。ちなみにポイントは、スマートで滑らかな船体にすること、加熱と冷却のバランスが優れた構造にすることなのだとか。加熱と冷却の威力は実験でも示された。

さて、ポンポン船づくりへ。まずは動力部づくり。内径2mmのアルミパイプで直径15mmの螺旋状コイルをつくる。巻きは5巻き程度。タテ巻きとヨコ巻きとがあるようだが、堀木の推奨はヨコ巻きだそう。ここでエンジンをどうするかという相談が一同でなされたが、ひとりが2個つけると言い出して結局ルール無用の勝負ということになった。

この後は船体を切ってヤスリで滑らかにし、蝋燭とエンジンを取り付け、パイプを船体と水平になるように曲げ、舵を取り付けるという流れ。一同真剣になりすぎるがゆえに独り言ばかりになってしまい、スタッフから「使えるコメントを」とダメ出しされる始末。そんな中、ポンポン船の名人として登場した高橋のオリジナルポンポン船は周囲の耳目を引く凝りよう。戦艦三笠、オルカ、タルベス、アトランティス、STCATと、一同が手を休めるのに十分なデキだった。

ようやくポンポン船ができあがり、各々の船を鑑賞。ひとりの作品は空母をイメージした「トップガン号」。エンジン2基搭載。勝村はコイル部分を高くしすぎたために蝋燭をぶら下げた「魅惑の夜 ヤシの木1号」。タモリは双胴船で勝負の「双胴船 飛鳥2」。コイル部を長くし、蝋燭を2つ投入したが、パイプが水中に出るところが短いことを指摘されて不安げ。やくは相撲好きということで「武蔵丸」。伊集院は全裸で泳ぐ格好をモチーフに「全裸号」。エンジンからの蒸気がおならになるところがポイントだ。

さあ、レースの始まり。練習なしの一発勝負で世界一周の大海に乗り出す5隻。序盤はトップガン号と飛鳥2がいいスタートを切るが、飛鳥2はなぜかバック。トップガン号は猛ダッシュを見せるも内にモタれて急減速。そこを地道に進んできたヤシの木1号が捕らえ、そのまま一直線。みんな自分の船に夢中で勝村の必死のアピールが届かないのが悲しいが、それでも圧勝のゴールイン。と、納得いかないタモリが船体を修正しつつ泣きの一回を要求。というか、今までがリハーサルで、次が本番と(笑)。「正しい評価ってのはないのかな」「こんな理不尽なことってあるの?」と勝村は当然のご立腹だ。

本戦ではタモリは火を弱めてかぶせを追加、一方の勝村は修正なし。これがどう出るか。飛鳥2はスタート時でせっかく追加したかぶせが取れるハプニングがあったが、それをものともしない猛スピードを叩き出し圧勝。ヤシの木1号はガス欠か、中間止まってしまった。優勝商品はポン菓子2個。勝村は勝ちを取り消されたばかりか、本戦で蝋燭を替える予定が堀木に替えなくていいと言われたことも響いたようで、最後まで納得いかない様子だった。


ポンポン船ってつくらなかったなあ…。それもあってか、さして熱を入れて見ることもなく、淡々とへえほうと感心するだけ。と思いきや、レースに入ると持ち前の行き当たりばったりぶりが出てきてけっこう良くなった。タモリが惨敗してやり直し、というのは仕方ないにして、再戦レースの結果ときたら! あまりに酷い結果で勝村には同情してしまう。でも、最初はやる気がなかったのに最終的には喜んだり不平をぶつぶつ言ったりでけっこう真剣になっているところは、まるでタモリのようでよかったと思う。「使えるコメントを」のくだりのシーンなんかも、通常の番組ではカットになるであろうシーンで、そういうのを平気で流すあたり素敵だ。

空耳アワーの結果

ミュージシャン 曲名 賞品
フランク・シナトラマイ・ファニー・ヴァレンタイン手ぬぐい
小野リサショーロ手ぬぐい
ビリー・オーシャンラヴァーボーイ手ぬぐい

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