05年9月23日 潜入! 雑誌「酒とつまみ」編集部
ゲスト:なぎら健壱、井筒和幸、渡辺祐(進行)、大竹聡、渡邉和彦、斎藤正
なぎらと井筒がのっそり登場。このふたりが出てきたからには酒の匂いがするわけだが、今回テーマとするのは酒にまつわる読み物が網羅された、業界随一の酒専門誌、「酒とつまみ」。「酒とつまみ」編集部にお邪魔して本誌の姿に迫る。

雑誌自体は「昭和30年代のエロ本の挿絵みたい」と言われた表紙をもつミニコミ風・手作り風のもので、当然タモリも「知らない」というマイナー誌。スルーしていたなぎらも実は出ていたというくらい存在が薄い。02年10月創刊で7号まで刊行済み、発行部数は公称5,000部という「酒とつまみ」だが、編集部の隅には在庫の山が…。内容も、「何かやらなければ」という感じでは作っておらず、各担当が書きたいことを書く、というもの。

さらに深く踏み込むべく、会議室(と称した呑み屋の個室)へ移動。ジョッキの乾杯でスタートし、編集部各人の一週間の酒呑みスケジュールをチェック。まあみんなよく飲むわ。ウイスキーダブル7杯+シングル3杯でベロベロになったり店を変えるたびにビールに戻ったり編集部で呑んだり果ては公園で夜中から朝まで呑んだり。

誌のヒット企画はといえば、「ホッピーに合う酒は何だ!?」とか「キャベツと麺の推奨即席つまみ」とか「柿の種・徹底比較大研究」とか「7時間耐久立ち飲みマラソン」とヌルいもの連発。ホッピーネタでは実際にいろいろ割ってみる。企画で優勝したにごり酒はそこそこイケるようだが、他に試したラム酒、紹興酒は反応が悪く、「酒を楽しむというよりアルコールを楽しんでいるのでは」とタモリに言われる始末。一方キャベツつまみでは、鰹だしと鶏がらスープだけで煮た「キャベツ煮ただけ」やタモリ提案・氷水につけて水を切ったキャベツに塩コショウをつけたもの、レンジで温めたキャベツにマヨネーズ・醤油・白胡麻をかけた「レンジキャベツ」が登場、いずれも好評だった。柿の種は味についてはまったく比較しておらず、そのように味の面での検討を行っていない企画はいくつかある模様。

さて次号の用意はまったくしていないとのことだが、そんな次号へ向けて?編集部各人が新企画を披露。渡邉は草相撲をさきいかでやる「さきいか相撲」を提案。段ボール紙を貼り合わせた簡易土俵でやってみるが、たいして盛り上がらず終了。続いて大竹は焼酎のグラスで挟み将棋をする「酎将棋」を提案。挟まれた側はそのグラスを飲むというもの。これも実際になぎら対酒とつまみチームという構図でやってみる。序盤はなぎらが優位に立つが、酒とつまみチームも徐々に追い上げ、あまり飲みたくないなぎらはだんだん必死に。しかし井筒が取られた分の飲みを一手に引き受けてくれたおかげで、一転強気の攻めに。結局グラス3つを残したところで打ち止め、なぎらの完勝。残ったグラスは編集部でひとり一杯空けた。それを横目に、呑まなくてもいい井筒がひょいとグラスを。「やっぱり酒だよなぁ」と、もうどこまでもいってしまいそうだ。


井筒meets酒企画。本筋は本筋として存在するが、井筒がにごりホッピーで加速してゆく様もひとつの筋になっている感がある。本題にとってすれば井筒はもはや居ても居なくても一緒くらいの位置付けになっているけど、もはやそんなことは了解済みなんだろう。酔ってくれればいい、みたいな。もう少し真っ当な役を充ててもいいとは思うが。そういうひねくれた見方は抜きにしても、今回はそこそこ楽しめると思う。失礼な言い方になるが、編集部がみんなどうしようもないダメ人間で、「しょうがないなあ」ってノリで微笑ましく見られるし。雑誌が番組にどことなく似通ってるのもいい雰囲気を呼んだと思う。あのくらい楽しく酔える人っていいなあ。何度か書いてるように思うが、自分はほとんど飲めないし、ちょっと超えるとすぐ洗面所に返却しに行く身体だし。

空耳アワーの結果

安斎、酔っ払って登場。

ミュージシャン 曲名 賞品
フレック・ナスティアンダー・グラス・リミックス手ぬぐい
2パックオール・アバウト・ユー手ぬぐい
サリフ・ケイタマンジュー手ぬぐい

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