05年7月8日 左官の技術を習って壁を修繕しよう
ゲスト:板尾創路(進行)、竹山隆範、ken、木村一幸(指導)、服部幸夫
左官でひと稼ぎを狙う板尾、竹山、ken。ちょうど田中スタジオの壁が壊れているということで、実は経験者のタモリも加えて修繕に挑む。指導の木村は若そうだけど左官一筋30年のベテランだ。

まずはコテの使い方の練習から。木枠に乗った砂をコテで平らにする。ゴルフクラブの握りと同様に軽く持ち、漢字の口の字のように縁取りしてから中に入るのがポイント。簡単そうで意外とみんな難儀しており、木村のものと他のメンバーのものとは画面で見てわかるくらいの差が。

漆喰でもやってみる。漆喰は塗り始めで圧力をかけて多めに、その後伸ばす感じで。砂以上に個々の差が出て、そもそも全然塗れない。なんでも習熟には10年以上かかるようなので無理ないのかもしれないが。一通り各人の仕上がりを見る木村、板尾やkenは「アートとしてはいいと思う」というある意味ダメ出し、タモリはさすがの小器用ぶりでなかなかの評価だけど50点くらい、竹山に至っては5点(材料がついた分)という評価で、なかなか厳しい。そんな木村の出来栄えはさすがプロだけあって「枠ごと家に持って帰って飾りたい」と言わせるものだった。

練習を終えて実作業へ。はじめは下準備としてホコリやシリコン(シリコンには材料が乗らないため)の除去、接着剤の塗布から。シリコンの除去が想像以上に大変なようで板尾などは「女が入れても腹が立つ」と静かな怒りを。続いて中塗りとして石膏を塗る。「さっき練習したのが壁になっただけ」と木村は言うが、やはり木村と一同では塗る音が違う。「下から上に押し上げるといい」と言いつつ一気に片付けてしまう木村の手さばきはほんとうに鮮やか。割り込まれたkenはされるがままだ。そんな中タモリは堅実な仕上がりで、黙々と作業。「若手芸人なら次呼ばれないですよ」と竹山に言われながらも黙々と作業。なお、修繕前にひび割れていた部分には割れ止めをつけて補強した。

また、接着剤が乾くまでの間には左官事典を紐解いて左官用語を学んだ。出てきたことばは「なぐりしごと」「アゴ職人」「さきめし」「すみつぼ」「かぜをひく」「ちんこう」。

最終仕上げは漆喰塗り。「順番を間違えなければうまくいく、あとは気合い」という言葉に背中を押され、各人塗りにかかる。が、なぜか石膏を塗った面とは違う面を塗っている。早く塗り終えないと乾いてしまうので4人がかりで塗るが、最後にはとうとう木村が参戦。瞬く間に埋めてゆく。板尾は「自分の書いたコント、全部ダメ出しされてるみたい」とちょっと寂しそうだが、とにかく早くて綺麗。タモリもいいともをやめたら左官をやろうと思っていたなんて言っているが、冗談でももうそんなこと言えない感じだ。


職人もの。例によってタモリの小器用さが発揮される回であったが、それでも木村の技は圧倒的でただ感心するばかり。笑えてしまうくらいの鮮やかさ。それにしても「芸能人というのは何のかね?」とタモリに言われるくらい周りに溶け込む板尾・竹山・ken。素晴らしい。てかこの人選! 板尾が進行なんて! や、前にもあったけど。彼がいると独特の間が生まれるのでいい感じ。キレ芸を禁止されてごく普通の人になった竹山もそれはそれで面白いし、kenは何度出ても人気ミュージシャンっぽいオーラがカケラもない(PVやステージを見ると別人なんだけど)身近な兄ちゃんみたいな感じでいい。

空耳アワーの結果

チョコベビーズ、セカンドアルバムの制作に突入したが、ギターの佐川が地元でコンビニの店長候補になったらしく、活動が彼の休みに合わせる形になったのだとか。一方タモリもバンド結成に動き出したようで、ボーカルが内定済とのこと。タモリはスマイリーオハラのような役回りになるんだとか。

ミュージシャン 曲名 賞品
トミー・ジェイムズとションデルズハンキー・パンキー手ぬぐい
システム・オブ・ア・ダウンディス・コケイン・メイクス・ミー・フィール・ライク・アイム・オン・ディス・ソング手ぬぐい
シルヴィ・バルタン愛と同情と手ぬぐい

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