05年6月17日 | 港湾空港技術研究所 Presents とっても良くわかる港のつくり方 | ||||||||||||
ゲスト:ガダルカナル・タカ(進行)、江川達也、江口ともみ(進行)、蒔田靖紀、田中政典、審良善和、有川太郎、白石哲也、加藤秀夫、野口仁志、中村由行 | |||||||||||||
タモリのように船を持ったりすると、自分の港が欲しくなるもの(タモリは欲しくなさそうだが)。そんな人にぴったりなのが、港づくりのパイオニア・港湾空港技術研究所だ。今回は港湾空港技術研究所にて港の造りかたを学ぶ。参考モデルは30m×-3mの岸壁1バースに200mの防波堤、500個の消波ブロック、オプションとして干潟をつけた「わくわく港プラン」だ。 まずは港のいろはから。港の構成の基本は船を着ける岸壁(土地と海を垂直に分ければそれで岸壁と呼べるのだそう)、そして船を着ける際に岸に波が来ないようにする防波堤。岸壁や防波堤には鉄筋コンクリート製で中が空洞のケーソンを置く。このケーソン、固定するわけではなく、自重および土台(マウンド)との摩擦で安定して自立するのだそうだ。 基本がわかったところで、海底の軟弱地盤に関して学ぶために土質研究室へ。ケーシングで採取した海底の粘性土に触れたり、拡大写真から海底の土壌を当てる土壌クイズをやったり、田中が宝物としている珪藻の画像を見たりした。続いて、コンクリート暴露試験場でケーソンについて学ぶ。岸壁のケーソンは意外と大きいが、耐用年数はそんなに長くなく、補修の時期がポイントであり研究対象であるようだ。また、来場記念にとコンクリートで手形もつくった。さらに、波について大規模波動地盤総合水路で学ぶ。岸壁や防波堤にかかる波について研究する施設で、人工の波を体験した。一般的な波高70cm、4秒周期の波は、波打ち際のようすがほんとうにそれっぽい。意外にも波高1.5mで最大級のものらしいが、それでも波打ち際はこの番組がリプレイやスロー映像を何回も流すくらい大規模なことになって、一同驚きの声をあげた。 次は工作室でマウンドとその建設に関して。現在人力で行っているマウンド設置を、水中に入ると濁りで見えないこともあって遠隔操作で行えないかというようなことをしているようで、バックホウの遠隔操作を体験したり、海岸線測量用のロボット(意外に安くて800万円くらい)を見たりした。岸壁では消波ブロックの勉強も。今までは消波ブロックの運搬には、いちいち作業員がワイヤーをかける必要があったのだが、消波ブロックの運搬を無人化(オペレーターのみ)する技術が開発されたそうでその模型を見る。よくできていて一同感心。最後は干潟実験施設で人工干潟を見学。土と、ポンプで汲み上げた海水のみでスタートして、人工波を与えているだけの施設だが、海水中に卵などがまざっていたようで、しっかりと生態系ができていた。 さて、一通り見たところで「わくわく港プラン」のお値段発表。土地代抜きでなんと10億円で建設可能とのことだが、当然タモリらに買う気はなく。 たまにある、普通に感心する回。面白かった。自分のしごとと遠からずな内容だし。ケーソンが自立する話とか、バックホウの遠隔操作システムとか、消波ブロックを持ち上げるワイヤーとか、いろいろと興味深いのが出てきた中でも鉄筋コンクリートの暴露試験がね…。選択次第ではこういうことはいまやっててもおかしくないので、ちょっとときめき。港づくり以外にもタカがいつのまにか設定を忘れて普通に面白がっているように見えたのも良かった。江川が何のために出てきたのやらさっぱりだが、まあいいかな。ところで独立行政法人が半ば宣伝のような立場でテレビ番組に出てくるのは大丈夫なのですか。大丈夫なんだろうなあ。 空耳アワーの結果 安斎、以前防波堤で釣りをした際に消波ブロックを降りていったら滑り落ちてどんどんハマっていったらしい。
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