05年5月20日 | 超ピンポイント! マニアックな図鑑の世界!! | ||||||||||||
ゲスト:やく・みつる、渡辺祐(進行)、糸井重里、遠藤茂、沼尻光治、坂井弘太郎、金子敦子、田口聖子、三浦正悦 | |||||||||||||
出版界は昨今あまり明るい話題がないような気がするが、これから図鑑ブームが来るのだという(もっとも、タモリは「この番組からブームが生まれたことはない」とあっさりしたものだが)。少なくとも、少数のニーズに応えるためか、広域的に扱ったものだけではなく、より分野を絞ったものは増えているようだ。今回はそのような極端に領域を絞った図鑑を鑑賞する。 一冊目は「日本こどもの遊び大図鑑」\15,750也。販売部数2,000部。日本全国に伝わる子どもの遊びを900余も網羅している。自分たちが覚えている遊びで盛り上がりつつ、直筆原稿を拝見。著者が年配なのか、筆書き・旧字ごろごろ・旧仮名の原稿でなかなか苦労したようだ。二冊目は「缶詰ラベル博物館」\12,600也。販売部数2,000部。そのうち2部はやくと渡辺らしい(笑)。明治から昭和にかけての缶詰ラベル2,331点を収録していて、これらの多くはコレクターから譲ってもらったものとのこと。三冊目は「原色世界イカ類図鑑」\12,000也。販売部数1,000部。世界のイカ220種を写真に加え生息地域も含め紹介。正誤表の項目がやたら多い。現在第2版を製作中で、およそ450種中408種まで収めるようだ。 四冊目は「大正琴図鑑」\9,975也。販売部数3,500部。進化を続ける大正琴の歴史や作り方などを写真とともに紹介している。流派まで網羅。しかし何やらツッコミどころ満載で、説明に来た金子もたじたじ。五冊目は「原寸大写真図鑑 羽」\18,900也。販売部数4,500部。273種の鳥の羽のみを各部位について原寸大で紹介。死んでしまった個体を回収するなどでつくったようだ。六冊目は「最新世界鉄道切手総図鑑 追補版」\15,000也。販売部数24部。世界中の鉄道に関する切手をオールカラーで収録しているが、片隅にでも列車があったりするとそれだけで載っていたり、佐藤栄作が国鉄出身というだけで載っていたり、とにかく労作だ。「これも鉄道切手?」ということであやしげだけども鉄道切手、という類のものも見るが、まあよく集めるものだと感心。 最後に、出てきた図鑑の中から一冊選んでオビをつくろうと。イカを選ぶことにしてコピーをあれこれ考案。決定したコピーをやくが描いて完成。「世界初 全編イカだらけ408種」だの「こんなに(!)イカ見たことない!!」だの「ゲソ断面図掲載」だの「別冊付録 充実の正誤表 全7頁」と書いて坂井に進呈した。 辞典の世界もそうだけど、図鑑の世界も幅が広いというか奥が深いというか。いちいち食いついてくるやくもやくで、この人には興味がないものがないのか!というくらい。病的ですらある。今回はしっかり食いつく大人の集まりだったので、まったく興味がなさそうな女子をひとり潜り込ませてみたい気もする…って、そういう役の人はいたらけっこう鬱陶しいけど、いなければそれはそれで寂しいものなのか。出版側の人は、エラい人だって中にはいるだろうに何やらクセのある人々でなかなか。個人的には網羅する分野がやけに広いこどもの遊び図鑑に興味あり。ヘンな遊びとして「爺婆旦那様」が取り上げられていたけど、きっと他にもあると思う。 空耳アワーの結果 安斎、ポストカード集を出した。「ハロルドT 100ピース」、新風舎より。
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