05年5月6日 | ジョン・ケージのこれどうやって弾くの!? | |||||||||
ゲスト:ほんこん(進行)、清水ミチコ、まこと、青島広志(解説)、横山美奈 | ||||||||||
「4分33秒」でおなじみのジョン・ケージ。現代音楽を代表する作曲家であるとともに、音楽の教科書にも載るような難解な譜面を書くことで知られる。今回はそうした難読譜面を読み、実際に演奏することを試みる。演奏するのは「CONCERT FOR PIANO AND ORCHESTRA」(1957-58)のピアノ譜。特徴的な部分を抜粋してやってみる。 まずは音程が線でつながっている譜面。音列さえ守ればテンポ等は裁量に任されている。青島が弾いてみるが、いかにも現代音楽風のメロ。これをメンバーでやるということだが、幅が広いので何人かで手分け。最初は清水とほんこんが指名されるがほんこんが半泣きで拒否、清水・タモリ・青島の3人でやった。次はピチカートが入ってくる譜面だが、これはまともにやらないまま次の譜面へ。 一部分だけ音を指示し、その間は音の間を結ぶ描線のようなイメージで自由に弾いてもよい譜面が次。ペダルの指示もされているが、ペダルは無視。音の伸びを出すために青島と横山がオルガンでやってみる。さらに音程の指示もなく、ダイナミクスだけを表してとにかくノイズを出せという譜面へ。上のほうにあると小さく、下のほうにあると大きく、という意味になっている。タモリとまことがやってみるが、青島の態度はまことには冷たいようだ。 今度は図形が譜面上に。図形の中心に音があり、それを含めたクラスターとして響くよう、かつ図形がピッチ移動や長短のタイミングを表すように音を出す。清水とまことがオルガンでチャレンジするが、ひとりでやるのはかなり大変そう。そこで青島がやってみるが、なぜか顎を使い出しとんでもない絵面に。 そしてもはや打鍵を行わず、ピアノ内部・ピアノ外部・補助的なノイズ(椅子で出したり発声したり)の3種類のノイズを複合させるものに。タモリが中、まことが外、ほんこんが補助ということでチャレンジ。そこそこまともな音になったが、その後のまことの質問に対する青島の回答はどうも冷たく、まことは「戦が下手」とほんこんに言われる始末。 最後にケージの初期の作品を聞くということで、ソプラノ・横山、ピアノ・青島で「18回目の春を迎えた素晴しい未亡人」を生で。曲がはじまると突然ピアノを叩き始める青島に一同驚き半分失笑半分。なんでも、蓋を閉めてどこを叩けという指示があるそうで。 音楽ネタ、それもジョン・ケージなのでかなり期待していたが、期待していたわりには…。あれだけ自由な楽譜なので演奏も千差万別だろうけれど、実際にCD化されてるんだから参考演奏も聴きたかった。減点。ただ、青島広志のキャラクターはかなり異端。芸能界では珍しくもないが、大学教員でおネエキャラとは、かなり珍しいのでは。どうやら少女漫画研究家でもあるらしいので、そのあたりに由来するキャラクターっぽい。彼とほんこんのやりとり、あるいはまこととのやりとりはなかなか見どころがあって、そこで救われている感がある。しかしせっかく清水ミチコが出てくれたのに彼女をうまく活かせていない感じなのは歯がゆい。 空耳アワーの結果
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