04年11月5日 潜入! 鳥瞰図制作会社「ジェオ」
ゲスト:マギー(進行)、江川達也、蕪木隆(解説)、黒澤達矢
きょうのテーマは鳥瞰図。地図の実用性と絵画の芸術性が融合しており、古くはH.C.ベラン、吉田初三郎のような凄腕の絵師がいたものだった。今回訪れたのは鳥瞰図を中心にしている地図制作会社で、さまざまな鳥瞰図を鑑賞する。

社に入るなり清里高原の巨大鳥瞰図(制作費350万!)がお出迎え。タモリは清里には興味がないようだが、地図好きだけあって図を見ながら、「住んでたんですか」と言われるくらいにいろいろと語り出す。蕪木によれば、こうした鳥瞰図は実用というよりも趣味の世界であるようだ。個人でも発注すれば好きな図をつくってくれるようだが、実際には依頼がないのか、蕪木が指示していろいろ出している模様。

さて鳥瞰図鑑賞へ。ここからは鳥瞰図絵師の黒澤も交えて進んでゆく。まずは2年に1度改訂しているという東京の鳥瞰図、「ジオラマ東京」。手描きならではの大胆な収め方、かつ描き込みの細かさで一同は圧倒された風。タモリは海上構造物がないことに若干不満そうだが、それでも感心。制作期間が8ヶ月と長期にわたるためか、新しいビルなど、主な改訂は切り貼りで行うとのこと。描いていて楽しいところ、と聞かれて言葉に詰まる黒澤だが、有名なスポットを描いている間は楽しいようだ。また、余興としてCCDカメラで映した部分をタモリに当ててもらうが、あっさり答えられていた。

続いて万博開催を当て込んで制作中の名古屋鳥瞰図のラフ。江川が戦国時代の話を持ち出したら、タモリもそれに答えるように笠寺・鳴海・有松といったあたりの駅名を連発。江川に驚かれることに。大阪鳥瞰図も出てきた。こちらは中心部のみ完成していて、周辺部作成の模様を見せてもらった。1/25,000図と航空写真等を参考に、製図用極細ペンでフリーハンドで描くという気の遠くなる作業。「好きだけど俺にはできねえ」とタモリに言わしめるこの作業、1日6cm四方くらいしか描けないようだ。そして幕末江戸の鳥瞰図。当然タモリはものすごい食いつき。江川も地味に好きなようで、タモリと江川とでマギーにひとしきり歴史講釈。マギーも面白がって聞いていた。

ここまでは黒澤が手がけたものだが、もうひとりの鳥瞰図絵師である友利宇景が手がけたものをいくつか鑑賞。バイカル湖・アマゾン川・富士山の鳥瞰図を見たが、ここでもタモリが語る語る。また、「クイズ! 日本の百名山!」を。ホワイトレリーフだけでどの山かを当てるというもの。「山には興味ない」というタモリだが、1問目の箱根はあっさり正解。2問目の谷川岳も、白地図が出てきたあたりで俄然真剣になりだして見事正解。

最後はコンピューターで鳥瞰図を作っている現場へ。季節・場所・高さ・角度を指定することでオリジナル鳥瞰図が作れるというシステムがあり、北アルプスの早春の鳥瞰図を作ってもらった。これを受け取ってご機嫌のタモリ。


鳥瞰図の精密さにただ驚くばかりの今回。タモリの地理好きがいかんなく発揮された感がある。笑えるところはあまりなかったけれど、ロケ地となったジェオがけっこう狭いこともあり、女性ゲストがいなかったこともあり、閉鎖的な感じになって雰囲気はよかったと思う。「ふーん」「ほう」で終わってしまうといえばそうなのだが。マギーの進行があまり気張らず板についてきた風。江川達也は第2のやくみつるとして便利に使われそうですね。序盤にとりあげられた「ジオラマ東京」、2,800円ってかなり安くないか? 商売にはなってないっては言ってたが、利益すら出てないのでは…。

空耳アワーの結果

子どもの頃から風景画が苦手な安斎、父親に手伝ってもらった写生のはなしを。いつものように高橋力のネタが紹介されたが、ネタの微妙さに「最近病的になってきた」と言われる始末。

ミュージシャン 曲名 賞品
ザ・スタイル・カウンシルマイ・エヴァ・チェンジング・ムース手ぬぐい
ザ・カジュアリティーズラニング・イット・オール手ぬぐい
ザ・ビートルズ涙の乗車券Tシャツ

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