04年5月28日 新ビジネス誕生! 家庭で撮ったVTRをプロユースにしよう
ゲスト:はしのえみ、浅草キッド(博士が進行)、黒澤隆昌、黒川亜樹、勝田和宏
浅草キッドが新事業を立ち上げた。AV(Asakusa Video)プランニングなる会社までつくって行うその内容は、素人撮影のどうしようもない家庭用ビデオにSEやNaを追加して本格的な作品にするというもの。今回は実際に番組のスタッフとして働いている黒澤や黒川の助けを得て、AVプランニングの業務に挑戦する。

1本目は中年女性が商店街を歩いているというだけのもの。博士が瞬間視聴率を心配するくらいの逸品だ。これにとりあえず黒澤がつけてみたのは「エマニエル夫人」。しかしタモリが提案するのは「春よ、来い」。エマニエルのほうが合っている気もするのだが一同はユーミンに乗っかり、更に踏切SEを加えて完パケに。妙にしんみりした空気に一同感動。

2本目は親戚一同で行った旅行の、旅館での食事の映像。2歳くらいの子どもが動き回っている。タモリも呆れる躾の悪さ。最後に入っていた衝立を倒すシーンから、子どもをゴジラに見立ててゴジラのテーマを挿入。これをベースにイメージが膨らみ始めた。衝立を倒すシーンでゴジラの鳴き声や物が倒れる音、女性の悲鳴を入れたり、馬刺が映るところで馬のいななきを入れたりして、最後には子どもの躾について大人に警告するJCみたいな映像になった。原題は「思い出の旅行」なのに。

最後は草野球の試合風景。締まりという言葉を知らないかのようなだらけた試合だが、番組のスポーツ企画でもよく使われる「朝日に栄光あれ」を入れたとたんに締まったような印象。ここからSE・歓声等入れまくりの大加工がスタート。投球音、捕球音等のSEに加え、実況、解説、ウグイス嬢、黄色い声、選手の声、ヤジまで入れて一応見られる作品に仕上がった。

そして次週は最後の草野球の雰囲気を素材はそのままに、音だけで変えた草野球ドラマチック編を放送予定(笑)なんだとか。


VTRをプロユースに、というよりは音効に焦点を当てた企画と解釈しているがよろしいか。やや大袈裟に過ぎるきらいはあったが、3本とも音楽やSEによっていかようにでも印象が化けるという好例であったと思う。昨今のゴールデンの番組は音楽やSE(とくに音楽)を入れすぎだが、そうした状況に対する警告でもある、というのは穿ちすぎか。何にしても、学生時代音効に憧れて音効でNHKを受けようかとも思ったことがある身としては音効にスポットが当たったのはちょっと嬉しい。まあ、ゆえに真剣に見てしまってタレントの意向が優先されるのには少々納得のいかないところもあったのだけれど。願わくはもう少し黒澤や黒川に振ってほしかったところ。

空耳アワーの結果

安斎、奥田民生のツアーパンフ作成のときにママさんチアガールと交流したらしい。記念写真を撮るときに「はい、ボーキャー天!」と言われたとか。

ミュージシャン 曲名 賞品
トム・ブラウンファンキン・フォー・ジャマイカ手ぬぐい
レディオ・ヘッドポップ・イズ・デッド手ぬぐい
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンニュー・ミレニアム・ホームズ手ぬぐい

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