04年1月23日 真の酒呑みへの道 ラーメン屋で呑む!!
ゲスト:浅草キッド、井筒和幸
近年は個室のあるレストラン、あるいはソバ屋で一杯というオッシャレーな食のスタイルがブームだが、タモリは当然そのような風潮に苦虫。そんな中浅草キッドが提案するのがラーメン屋で呑む、ということ。真っ昼間から呑めるラーメン屋こそ最新の呑み処、「居酒屋卒業」らしい。今回はそんな流れで、ラーメン屋で一応新年会という名目で呑み。

入るなり、慣れた手つきで冷蔵庫からビールを取り出す玉袋。つまみ代わりのトッピングもあっという間に出てきた。このように、すぐ呑める、すぐつまめるという点が高ポイント。居酒屋じゃないから、毎日行っても怒られないところもいいのだそうな。そこへ井筒も来店。あたりまえのようにワンカップを取ってから着席。

井筒も来たところで、ラーメンのトッピングを取り揃えて呑む。キャベツやらメンマやらコーンやら、ありとあらゆるトッピング(のみ)が並んだカウンターはまさに満漢全席。どれも100円とか200円とか50円で十分な量。最初は「呑むっつったってラーメン屋だろ?」「トッピングだろ?」と言ってたタモリも、徐々に酒が入ってきたこともあってか「いいねえ」と言い始めた。目ざとくバターのみを見つけたタモリに対して井筒がバターを一気食いする羽目になるハプニングもあったが、タモリも自然に二缶目に突入し、井筒も「もうどうだっていいんだよ」と早くも酩酊モード?

続いては上級者向けとして、調味料を肴に呑む。芝麻醤や味噌ラーメン用の味噌でトッピングの味を変えて愉しむ。しまいには指で少量すくって、舐めてまた酒、となる始末。海苔にラー油と塩を合わせたタレにつけて韓国海苔気分を味わうなど盛り上がってきた。井筒も「京料理以上」と意味のわからない持ち上げ方でご満悦。

と、ここで、「よし、なんかつくろう」とタモリが厨房へ移動。ラーメン屋の食材で肴を作り始めた。まず出てきたのはラーメンスープにメンマを入れただけのメンマのヌキ。「麺要らない」と早速評判。井筒はもうだいぶ回ってきているようで、立ったまま紹興酒を求めたり、次に出てきたもやし炒めを立ち食いしたり、ワンカップの空き瓶にビールを入れたり、完全にカウンター側の中心。

このあたりから店主タモリと客3人の擬似関係になり始め、店主タモリの来し方が淡々と語られる展開に。博士が満州帰りといううまい設定を引き出して四ヶ国語麻雀を匂わす会話が出てくるなど、いい感じになった。そこへ出てきたのが叉焼を使った回鍋肉。井筒を黙らせる傑作に仕上がった。さらに出てくるは焦がし醤油で味付けした叉焼を使った叉焼丼。ほんとうに旨そう。叉焼とメンマとごはんの一体感が見事なようで、井筒は拝んでしまった。そんなこんなでタモリが「これ呑み屋の中継だよね」と最後にこぼした呑み会は4時間続いたという。


玉袋の「俺芸能界入ってこんなキツい仕事初めてだよ」という言葉が示すとおり、出演者にとっては至福の時間。素晴らしい。このダラダラ感こそがタモリ倶楽部のキモ。ドラマも山場もなくていいのだ。強いて言うなら、タモリが厨房に回るのは台本にないハプニングだったのかもしれないけど。このハプニングに加え、顔触れの完璧さ、井筒をはじめとする一同の酔いっぷりも相俟って、一種異様な世界ができあがった印象。ラーメン屋・たくみの貢献も見逃せない。普段の営業は19時からみたいなのに、しかも麺を全然口にしないのにそれでも撮影許可の度量の広さ。さすがハウフルス御用達(ハウフルスに近いので、御用達といかないまでも何らかの縁はあると思う)?

空耳アワーの結果

タモリ、2本目にまつわる話をしたあとに、なぜか「〜でよろしかったでしょうか」という表現に対して怒りをぶつけた挙句、2本目のネタを忘れてしまい、「これ面白かったんだっけ?」と。

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