03年12月19日 | 白い巨塔 肛門科編 | |||||||||
ゲスト:乾貴美子(進行)、桧垣昭、金井忠男、平林博、松村奈緒美、ファンキーモンキークリニック | ||||||||||
今回のタイトルの元ネタになっている「白い巨塔」をはじめ「ブラックジャックによろしく」「Dr.コトー診療所」など、医療業界を扱ったドラマ(すべて原作モノなのが象徴的だが)が軒並みブーム。しかし、そのような中にあっても孤高の存在であるのが肛門科。実は日本人の多くが大なり小なり痔を抱えているようで、決して縁遠い世界ではないのだ。今回は肛門の専門家を招き、肛門科の実態・現状にメスを入れる。 まずは痔の種類について。大きく分けて3種類あり、痔核、裂肛、痔瘻に分けられる。痔核は所謂イボ痔で、鬱血が原因。初期のものは薬で治り、手術に至る率は低い。裂肛はキレ痔のこと。硬い便で皮膚が切れてしまうものを言う。便秘の人に多いので、女性や子供に多いようだ。痔瘻は肛門付近の膿が皮膚を突き破る病気。症状が進むと脚に出てくることもあるらしい。 次に、肛門科医たちがなぜ現在の専門に進むことになったのかを聞く。松村は肛門に力を入れている病院に勤務した際に女性に喜ばれたため、平林は外科医時代に専門外の痔瘻の手術をしたものの再発させてしまったことが口惜しかったため、金井は大学より圧倒的に優れているというほかの診療科にはない肛門科の特徴を鑑みて、桧垣は外科を志したものの近所の外科が潰れたことで専門家の少ない肛門科に目を向けて、それぞれ肛門科医になったらしい。平林は当初肛門科をバカにしていたというし、やはり最初から肛門科をめざす人は少ないようだ。 続いて短いパートでいくつか。まず、一日に150人前後も診察するらしい彼らが普段使う肛門専用医療器具を紹介。肛門を広げる金井式肛門ブージー、肛門を広げて観察する三輪式改良肛門鏡、手術に使う宇井型肛門開創器が出てきた。また、肛門科医になってよかったことは重病がさほど多くないこと、救急が少ないこと(便をかきだす程度)、患者が明るいこと、何より患者が治って喜ばれることだとか。さらにファンキーモンキークリニックを実験台にして肛門治療の流れを見る。基本的には問診→視診・指診という、ごく普通の流れ。視診・指診時は側臥位や砕石位で診る。手術の体位はジャックナイフ体位。 最後は鶏肉をイボ痔の患部に模して桧垣に手術を再現してもらう。手術は肛門鏡で患部を確認したのち、ペアンで患部をつまむところからスタート。その後、筋肉と痔を確認しながらメスで剥がす。患部は剥がしきらずに糸を巻きつける。バイポーラで止血し、患部は根元を残して切除(根元も糸で縛った箇所より先は自然に取れる)、終了。桧垣は普段は助手に器具を渡してもらっているようで、いざ自分で全てやるとなると何が何やらで、幾分だれた治療と相成った。 今回は普通に勉強になる回。だが後半はちょっときもちわるくてきちんと見られず。特に、最初に見たときは食事中だったのでちょっとテンション落ちた。そうしたところを除けば水準程度の出来。あと、やたら駄洒落が多いのが気になったといえば気になった。看護師の格好で現れ、すわコスプレ?と思わせる乾にいきなり「きょうはAVの撮影ですか」と問いかけるタモリはさすが。ファンキーモンキークリニックは、痔のフリップを持ってきただけで一度お役御免になるが、最近若手芸人のこうした扱いが出てきましたね。アリキリ石塚なんかもそうだが、こうした扱いはいままで見られなかったような…ギャラの抑制か? 空耳アワーの結果 前回と同じ収録日であるようで、ジャンパーが「T.P.Brain」とロゴが入ったスタッフジャンパーになってた。
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