03年12月12日 鉄道の見えるBARで電車グッズを肴に一杯やる
ゲスト:原田芳雄、松尾貴史(進行)
鉄道ファンは芸能界にも何人かいると思われる(例:南美希子、厳密には芸能人ではないが南田裕介)が、中でもタモリと原田は当代きってのファン。もっとも、二人とも鉄道ファンであることを否定し、線路ファン・レールファンであると言っているが。今回はそんなふたりにうってつけの鉄道の見えるバー(ポイントがないことに両者は不満そうだが)で鉄道にまつわる与太話をして一本ならぬ一杯。

電車にまつわる各種カクテルでまずは一杯、と思いきやさすがビール党のタモリ、「ビール」と番組の期待する方向と全く異なる発言。トークは、グラス用のコースターに載っているカシオペアや都電荒川線にまつわる諸々からスタート。カシオペアは切符が取れないとか都電の車庫は横にスライドするとか、そういった話をした。特に都電のポイントは自動という話で大盛り上がり。

続いてジュークボックスで電車の運転音を鑑賞する。選ばれたのは、原田がこれに乗るためだけに行ったという仙山線の音。タモリも原田も「いいね」とほくそえむ。原田は仙山線に乗ったとき、先頭車両でずっと前方を凝視するものだから運転士にカーテンを閉められてしまったのだとか。この先頭車両に乗るという行為は線路ファンとしては当たり前のようで、線路の軌道についてとともに、ここでまた熱い主張がなされた。

そんなふたりに、今度は運転席からの車窓が味わえるDVDを上映。まずは八戸線、うみねこ号を鑑賞する。引き込み線とか枕木とか軌道とかいちいち見つけて話をしながら、「全然飽きないわ」と楽しそう。次は小田急ロマンスカーはこね号10000形を。小田急沿線は原田が住んでいるとかタモリが昔住んでいたとかいうことがあって、家探しでも盛り上がる。原田の家は対向車に隠れて見えなかったが、タモリの昔の住処はばっちり映っていた。ロマンスカーはさらに山手へ。相模大野のポイント密集地帯では巻戻して見るほど大喜び、小田原の乗り越えポイントは珍しいようでここでも興奮、ポイントそばの踏切では「ここで酒呑みたいねえ」、とふたりともはしゃぎっぱなしだ。また、原田はすっかり真赤になった。

さらに、鉄道ファンのためのグッズをいくつか紹介。山手線ピンズが出てくるガシャポンではタモリがシークレットピンズを獲得した。続いて成田エクスプレスのグリーン車座席(頒布されたが10分で完売したらしいレアもの)に腰かけ駅そばや海外の電車の話を。そしてトランクケースに詰め込んだ鉄道模型へ。Zゲージで作られた精緻な模型に両者感嘆。「くれ」と言うほどだった。鉄道模型で言うなら原田はNゲージが好きらしく、これについて昔つくった模型の話などに熱弁をふるった。タモリも「ここまでやってるとは思わなかった」と感心した模様。原田は10何年ぶりに模型を動かしたらしいが、またジオラマへの情熱がよみがえってきたようで、新作の構想についてまたひとしきり。

最後に成田エクスプレスグリーン車座席が両者に進呈されるという意外な展開で、ふたりともまた大喜びした。


今回はOPは短いし空耳も1本しかないし、タモリ・原田のふたりの突っ込んだトークにのみ焦点をあてて展開した感じ。時間を忘れて語ってる感じが出ていて悪くない。ふたりだけならどこまでも暴走しそうなところにキッチュがある程度の道筋をつけているのも良い。彼は番組におけるタモリとの接し方は慣れたものだし、原田とも「芳雄さん」と素で言ってしまうほどの親しさであるわけだから、ほどよい距離を保つ第三者としては適任だったと思われる。ふたりの話は二言目にはポイントだったような気もしないでもないが、タモリはもちろん原田も本当に好きなのね、という感じが伝わってきた。鉄道好きの芸能人を募集する旨が番組途中で出てきたが、こうしたイメージの企画をシリーズ化したいのだろうか。南・南田の他にもいるんだろうか? いるんだろうなあ。

空耳アワーの結果

スタッフがジャンパーを忘れてきてジャンパーなしで進行という異例の展開。これに対してタモリは「あなた(安斎)がない場合だっていっぱい…」と見事な発言。また、空耳は鉄道トークの関係で1本のみ。

ミュージシャン 曲名 賞品
ドライ・キル・ロジックアス・フォールト手ぬぐい

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