03年9月5日 | 陰陽師もビックリ! 平安京エロ物語の世界 | |||||||||
ゲスト:松尾貴史(進行)、乾貴美子(進行)、室井佑月、江川達也、林雅彦(解説) | ||||||||||
サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」が村上春樹による新訳で出るなど、ちょっとした古典ブーム。そうした現状に対して、キッチュや乾は真の意味での古典、平安時代の書物を薦めてきた。そこには当時の生活が描かれているため、当然エロも含まれているとのこと。今回はそうした古典文学からエロの部分を抜粋して読み、しかるべき形で現代に甦らせる。現代訳を室井が担当、また、その場面を江川がイラスト化する。 今回対象とするのは実話を元にした物語で、源氏物語のようなタイプは除く。で、最初にとりあげるのが古本説話集下巻。吉祥天女を娶った法師が浮気をしてしまい天女に別れを告げられる話。最後に精液でいっぱいの桶を二桶突きつけられるシーンを訳した。 続いて古今著聞集巻第十六。若い尼に一目惚れし、尼僧に化けて使用人として潜り込んだ僧が寝込みを襲う話。挿入するも逃げられてしまうシーンの原文を読むが、「だんだんと古典がわかるようになってきた」とタモリも乗ってきた。この話には続きがあり、結局本意を遂げるシーン(尼は仏に情交を捧げるべく逃げた)も読む。タモリだけでなく、室井の訳も乗ってきた。 最後に、古今著聞集巻第十六から別な話を取り上げる。山伏が鋳物師になりすまして遊女とコトをいたしたのだが、その遊女に対して鋳物師が自分でないことを証明する話。山伏のモノに対して自分のものが貧相であることをさらけ出すシーンを読んだ。 で、これらに基づき「エロ平安京物語」を来春堂々出版するという。もちろん冗談だが。 「なぜ私がタモリ倶楽部に呼ばれているか考えてください」と登場時に言う乾は素敵。自分の役回りを理解しきっている様子。エロ企画の女性ゲストの筆頭は乾になってしまった。「(ペニスのことを)当時もマラって言ったんですか」などと発言も相変わらずでいい。さすがの彼女もタモリ・キッチュ・江川がたまに見せる悪乗りにはついていけない風だったが。そこもまたいいんだけど。企画は高尚で目の付け所も悪くない。古典は得意だったので番組で訳す前からだいたいわかったってのもいい。みんなで少しずつ訳していく、協力体制もいい。ただ、室井の文体が自分には合わなかった感じ。や、予想はしていたけど。また、絵はともかくとして江川はちょっと危険。確かにそうなんだけれど、開口一番「失礼な番組だなぁ」とぼそっと言うなんて。このふたりにギャラをつぎ込んだのか、主役であるはずの古典文学にどこぞの図書館のシールが付いてたのが哀しい。うーん、ただ、仮に「エロ平安京物語」が出版されたらやっぱり買うんだろうなあ。 空耳アワーの結果 安斎、札幌で個展をやるらしい。「キャラフルピクニッコ」と題し、9月13日〜23日、札幌4丁目プラザ7Fホール4プラホールにて。ちなみに、彼は関根勤に舞台上で髪型がおかしいと言われてしまったらしい。また、2本目ではTシャツを出すつもりがいつもの癖で「これは十分にある」と言いつつ手ぬぐいを最初に出してしまった。
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