03年5月23日 究極のオーディオ道 コンセント試聴会
ゲスト:石田靖(進行)、山瀬まみ、明和電機、井上良治(解説)
プリメインアンプ、スピーカー、プレイヤーによって再生する曲の感じが大きく変わるのは当然のことだが、いまやマニアの間ではコンセントが音に影響を及ぼすことも常識になっているらしい。そこで今回はコンセントに着目し、コンセントの影響を実際に試聴してみる。

はじめに個々人の音楽再生環境についてヒアリング。タモリがトランジスタ式ながら自作アンプを使っている一方で、石田や山瀬はミニコンポ。聴ければいいという認識があるようで、タモリとの間にはちょっとした溝が…。また、井上の言う「いいオーディオセットで聴くと音像・位相が浮かび上がってくる」ということも石田には理解できないようで、試聴を前に若干の暗雲が立ち込めた。

とりあえずコンセント以外の重要要素として、ケーブル・CDそのものの2つについて学ぶ。ケーブルについては低音・高音が同時には表現できないので、低音に強いアンプなら高音に優れたケーブルを、というように組み合わせるのが良いらしい。実際に標準的なケーブルと低音を強調させるケーブルでEuropean Jazz Trio feat. Art Farmer「Surrey  with the fringe on top」を試聴。石田や山瀬も違いがわかる結果となった。CDはモノは同じでも製造工場が異なるというSalena Jones「Sings for lovers」から「Who's sorry now」を。CDトレイが勝手に閉じてしまうアクシデントに見舞われたが、通常盤より20ビットリマスター盤のほうがはっきり聞こえるようになった、という違いはわかった模様。

さて、いよいよコンセントの試聴会。そもそも抜き差しの感触からして違うらしいが、これはブレードの違いによるものであるとのこと。Carmen Lundy「Better days」を基準のタコ足配線で聴いたのち、コンセント試聴へ。試聴したコンセントは明工社「ME8502(\3,720)」、フルテック「FP-2R(\12,800)」、サウンドアティックス「RAC-1318(\3,600)」、ワッタゲイト「381(\29,500)」、オヤイデ「SWO-DX(\6,800)」。明工社ものはタモリも微妙な差としか認められないような差ではあるが、全体的にはっきりした音に。フルテックものは高音の伸びが増した。サウンドアティックスものは耳障りな音のない、やわらかい感じに。ワッタゲイトものは高音が響くがうるさくない仕上がり。タモリにも「質感が高い」と言わしめた。オヤイデからは全体的な力強さが表れた。

以上コンセント試聴をしたわけだが、結局この番組、ステレオではなくモノラル番組ということで、たいした効果が視聴者には得られなかったんではないか、という強烈なオチで終了。


実際、現場で感じられたほどの差はテレビからは聞こえてこなかったと思う。せいぜい半分くらいだろうか? ああいうのはやはり現場にいてこそ、とは思うけれど、タモリも言っていたように「まあこういう世界もあるんだな、と思ってもらえば」ということなんだろう。オーディオは半端にわかるのでだいたい言ってることもわからんでもなかったが、全く知らない人が見たらどうなのかしらん。企画はひたすら聴き比べなので、そこに笑いはあまりない。必死に絡もうとするが「お前は例えるな」と手ひどく言われる石田くらいか。ロケ地が自分が使ってるマランツ社のショールームということで、ちょっと憧れ。リスニングルームいきたーい。スピーカーの聴き比べしたーい。

なお、試聴に使っていた曲・ミュージシャンにつきましてはハウフルススタッフの方にたいへんなご協力をいただきました。ここに感謝いたします。

空耳アワーの結果

安齋、春から始まったJ-WAVEのラジオの宣伝を。

ミュージシャン 曲名 賞品
イーグルスホテル・カリフォルニア手ぬぐい
サム・クックワンダフル・ワールドTシャツ

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