02年9月20日 | こんなハズじゃなかった… 大コケ映画やっちゃった大賞 | |||||||||
ゲスト:堀部圭亮(進行)、矢沢心、大場渉太(解説)、映画宣伝マン | ||||||||||
映画配給の世界に失敗はつきもの。宣伝費がそんなにないものがコケるのは痛いとはいえ被害も少ないが、大々的に宣伝を打ってコケてしまえば目も当てられない。今回はそんな悲惨な状況に陥った映画の内情を担当者に聞き、その悲惨さに応じて新作映画の紹介をしてもらう企画。宣伝時間はタモリ・堀部・矢沢の3人が20秒まで与えることができ、最大60秒。…宣伝マンが出演するのは久しぶりのような。 はじめに大場にいまの映画業界について概説してもらう。それによれば、今は映画ができる前に買い付けを行わねばならないのだとか。プロット・監督程度で買い付けるか否かを決めねばならないという。想像以上にギャンブルであり、コケるのもそりゃあるのだろう。 大コケ映画、まずはアルバトロス・フィルムの「クイーン・コング」。クラブを借り切ってイベント・吹替のみの公開・ノベルティーグッズを大量に製作・初日は広川太一郎が舞台挨拶といろいろ攻勢をかけたもののまるで回収できない惨状だったとか。与えられた宣伝時間は40秒で、「ダーク・ブルー」を紹介。 続いてクライドフィルムズ「ギガンティック」。サッカーワールドカップを見込んで買い付けたらしいが、サッカーが主題というわけでもなく、タイトルもほとんど知られることなく終わったらしい。いろいろとイベントを打っても空回りに終わったり。新作宣伝時間は60秒で「悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル」を紹介。60秒も与えられたわりに要領を得ない宣伝だった。 最後はシネカノンの「ビバ!ビバ!キューバ」。本国では大ヒット(7人に1人が観た)したようだが、日本では大コケ。「クイーン・コング」と同じくらいの興行収入だったようだが、宣伝費に差がある分だけこちらがマシか。新作映画は「ブレッド&ローズ」。30秒で紹介した。 ちょうど「ブレッド&ローズ」は収録時点では未公開だが、オンエア時点では公開直後だという。そんなわけで、別録りで初日の模様も流れた。それによれば初日は立ち見が出るほどの盛況。まずは順調なスタートだ。 企画は見る前から知っていて、それだけに期待はしていたのだが、それほどでもなく。でも標準的な出来ではある。映画ものは良かれ悪かれ安定した内容になるので、この先もぽつぽつとやっていけばいいと思うんだが…少なくとも怪談よりはマシだと思われる。TV Bros.で特集されたのでそれなりに入ったんだろうなと思っていたクイーン・コングが出てきたのが意外だった。しかも去年いちばん被害が大きかった作品っぽい。大変だったのね…。宣伝は、会社の歴史も多少関係しているのかもしれないが、クライドフィルムズの要領の悪さが際立った。あれはけっこうやばいんじゃないのか。競争に勝ち残ってゆくには若干危うさを感じた。外国に買い付けにいけばばりばりなのかもしれないけれど。 空耳アワーの結果 安齋、「ビバ!ビバ!キューバ」の宣伝コメントを書いたらしい。また、企画に沿った形でコーナーが進み、「コケちゃった? 当たると思ったんだけどねぇ」「じゃあ、次の買い付け作品は」などとノリノリ。
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