02年5月31日 ロック豪快伝説
ゲスト:安齋肇、YOU、クリス・ペプラー(進行)、大森庸雄(解説)
相変わらず不景気の世の中だが、大物ロックスターの羽振りはこれまた相も変わらず衰える気配がない。大物かどうかはさておき、ジャミロクワイ(ジェイ・ケイのことと思われる)も何台目かのフェラーリを買ったとか。今回はそんなロックの大物たちの豪快なエピソードをカウントダウン形式で紹介する企画。

紹介されるのはザ・フー、ガンズ&ローゼス、ジーン・シモンズ(KISS)、ウータン・クラン、プリンス、エアロスミス、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、セリーヌ・ディオン、マイケル・ジャクソン(以上10位から順)、テッド・ニュージェント、エルビス・プレスリー、マドンナ(以上ランク外だが紹介された人)。ウータンクランはカテゴリ内の知名度はともかくとしてちょっと格が落ちる気もするが、何はともあれ大物揃いである。

そしてエピソードとしては車で突っ込んだ物件や出入り禁止になった物件を即買いした話、プールに高級車を沈めた話、観客の鼓膜を破った話(以上フゥー)、ボンジョヴィに似ている人を殴った話(ガンズ)、4600人と寝た(うち3000人とは6年で寝た)話(シモンズ)、脱獄してステージに出た話(ウータン)、飼っているチンパンジーを肝硬変で死なせた話(エルビス)、芝生にミネラルウォーターを撒く話(マドンナ)、風車が気に入って即買いした話(以上プリンス)、教会を買って屋上からマシンガンを乱射した話、チェーンソーを持ち歩き、新しいものは所構わず試し切りする話(以上エアロ)、英国に居ながらニューヨークのピザ屋に出前を頼んだ話(ポール)、1日で1億円以上の買いものをした話(エルトン)、ゴルフクラブ購入のついでにゴルフ場を買った話(セリーヌ)、あらゆる場所を貸し切る話、寝室ではピーターパンのコスプレをする話(以上マイケル)等々、いずれも「豪快」「伝説」の名にふさわしい珍エピソード連発。

解説なのにほとんど語らないと思っていた大森は、セリーヌに対してYOUが「嫌な女ですね」と言ったとたん熱弁を振るいだし、その姿は単なるファンであった。そんなもので、YOUには「ずっと抱いていたイメージと違う」などと言われてしまう。カウントダウン形式だったので最後に豪快王などを決めることもなく、スタッフから大森にセリーヌのフリップをプレゼントして締め。


企画自体はちょっと前から耳にしていて、保存版前提で接した今回。ロケ地は過去何度か使われている新宿の「ローリングストーン」、小道具としてこれまた何回か使われた、「ロック」にかけた岩と、お決まりのパターンが安心する。これで萩原健太が出演すれば完璧だったが、そういうエピソードには詳しくないのだろうか? それとも、今回出てきたような大物ロッカーは専門外と見たほうがいいんだろうか? YOUは、エルトン・ジョンを指して「おばさんは(重い荷物を)持たないですからね」と思っても誰も言わないようなことを堂々と電波に乗せて発言。よく言った!とも言えるが、ちょっと危険。順位付けはアド街ック天国以上に恣意的なものだからいいのだが、10位のフーの時がいちばん盛り上がったというのは企画としてどうか。いろいろな意味で1位にマイケルを据えたかったのだろうけど、うーん。期待に応えるほどのものではなかったけれど、中途半端に知っている人たちばかりだったこともあって楽しめたことは楽しめた。

空耳アワーの結果

ミュージシャン 曲名 賞品
エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズバンプ・イット・アップ手ぬぐい

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